誰かと私の備忘録

40代なかば中間管理職おじさんが、マーケティングやコーチング、勉強中のDXをベースに日々の学びをシェアするブログ

ネガティブをポジティブに変換する考え方

こんにちは!でじきちです。しばらく、辞令を受けてからの年末年始の振り返りを記していきます。

どうしたってネガティブな気持ちになってしまうこと、メンタルが落ちてしまうこと、ありますよね。今回は、そんなネガティブな気持ちを自力でポジティブに変える心の持ち方、考え方をシェアします。

<目次>

突然の内示

2022年11月11日、部長から内示を受けました。来期、新しい組織が出来る。あなたはDX推進するチームのリーダーだと。

私は入社は研究職だったものの、その後18年、ずっとマーケティング関連の部署で仕事をしてきました。直近は新製品開発のチームでリーダーを務めており、やり甲斐も感じていました。来期もやりたいことが一杯あったし、異動があるとしても、マーケティング組織の中だろうと思い込んでいました。

それが、「DX推進」!?

私がデジタル音痴、それも超がつく程のポンコツであることは、同じフロアの界隈では有名な話でした。例えば、オンラインとリアルのハイブリッドのMTで自分が説明する時、ZoomやMeetの画面に入りながら、プロジェクターでも映写しないといけない場面、ありますよね。あれがうまく出来たためしがない。プロジェクター映写画面と、ZoomやMeetの画面が一緒にならない。それとか、スピーカーをうまく繋げない。私の声が聞こえないか、オンライン参加者の声が聞こえないか、ハウリングしてるか、とにかく、スムーズに出来ない。みんな私が苦手なのを知っていたし、私も甘えて周囲にやってもらっていました。

「でじきちはデジタル音痴」

周知の事実だったはずが、人事までは、幸か不幸か、届いていなかった・・・!

最初に聞いた時の第一印象は、「島流し」。あぁ、訳の分からない場所に飛ばされるんだ、大好きだったマーケティング、大好きだった新製品開発、大好きだった仲間、みんなさようなら・・・。ショムニの森本レオの顔が浮かびました。

ただ、よくよく聞くと、全社的にとても期待されている部署だと。その後、事業部長に直々にメッセージ戴いたり、社長の経営方針発表を聞くなどし、相当やり甲斐のある仕事なんだということを知りました。

となれば、問題は私なわけです。このデジタル音痴、デジタルポンコツの私なわけです。メンバーになる皆さんは、こちらは超がつくほどのデジタル精通メンバー揃いとのこと。この私とのギャップが大きすぎて、私なんかにその組織のリーダーが務まらない、務まるわけがない、という想い。久しぶりに、おしっこちびりそうな不安が湧き上がります。いや、リアルに尿もれしてたかもしれません。最近、歳を感じます。

今の同僚からは、「異動見てチョーウケた!」「人事のミス!」という冷やかしから「大丈夫?」という心配のお声、「辞めないで」というお声にはドキっとしました。私は今の会社が大好きで、辞めるなんてリアルに思ったことは今まで一度も無かったのですが、今回、始めて少しだけよぎりました。

自分に適していないポジションで、力を発揮出来ないなら、自分はこの会社に貢献できない、いるべきでない・・・

そこまで、久々に弱気になっていました。兎に角、自信が無い!!!

・・・

でも、今は、楽しみで仕方がありません。

この歳でリスキルしまくれる、そんな環境を与えてもらえたこと。本当に感謝しているし、頑張ろうと思っています。

刺激、反応、選択の自由

では、どのようにして私がポジティブ変換することができたのか。それは、

「刺激と反応の間には、選択の自由がある」

という考え方を知っていたからです。

私は本が好きで、小説も漫画もビジネス書もいっぱい読みます。ビジネス書や自己啓発書に関しては、複数読んでいるうちに、「あ、これってあの本やこの本にも書いてあったことと、本質的に同じだ」と感じる瞬間が好きなのです。

この、「刺激と反応の間には、選択の自由がある」という考え方も、実に多くの本に登場します。自分の言葉で表現すると、

何か、厳しい出来事があったとする。これが、【刺激】です。

それに対し、反射的にネガティブな感情を抱いてしまう。そして、ネガティブな思考、行動へと連鎖してしまう。これが、【反応】です。

でも、我々人間は、その間で、その出来事をどう解釈するかを自分で【選択】することが出来るでしょう、ということです。

例えば、上司にこっぴどく叱られた。

この 【刺激】を、[こんなに叱られるなんて自分はなんて駄目なんだ] とか[上司は自分のことを買ってないんだ]とかそんな風に解釈し、落ち込む、腐る、さらには辞めてしまうなどの【反応】を起こすことも有り得る。

でも、この同じ【刺激】を、[上司は自分に期待しているからあえて苦言を呈してくれる]とか本田圭佑ばりに[伸び代ですね]と解釈して、すぐさま学びに変えてさらに仕事に邁進する、という【反応】を起こすことも可能ですよね。

その、前者↔後者を【選択】できるんだ、ということなんです。

好きな人にフラれた、受験に失敗した、家族の言動にイライラする・・・

解釈の【選択】次第で、自分の心の持ちようで、見える景色が変わり、【反応】もおのずと変えることができそうに思えませんか?

同じ出来事であっても、捉え方はあなたの、私の、自由なんです。そう、「自由だー!」と往年の犬井ヒロシ@エンタの神様ばりに叫びたくなるくらいに!私はこの考え方を知った時に、すごく世界が変わった気がしました。

「7つの習慣」「夜と霧」

私がこの考え方に最初に触れたのは、スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」です。第1の習慣「主体性を発揮する」の中で登場します。

紹介されていた、V・E・フランクルの「夜と霧」も読みました。フランクルはユダヤ人心理学者で、ナチスの強制収容所に理不尽に収容されます。身ぐるみも家族も時間も全てナチス兵士に奪われましたが、[自暴自棄にならず、前向きに活きる]という【選択の自由】だけはナチス兵士も決して奪うことの出来ない、人間の最後のおおいなる自由である。このことを彼は、自分と向き合うことや、周りの囚人との生活の中で気づいたのです。そして、収容所から開放されてから活躍している自分をイメージし、そんな厳しい環境下でも教訓を得、実際に終戦後「夜と霧」を執筆、ベストセラー作家となりました。

読んでいただいている皆さんも厳しい【刺激】に日々まみれていると思いますが、ナチスの収容所に比べたら、大したことないと、少しは思えそうではないでしょうか。

 

「ABCDE理論」

心理学の世界ではアルバート・エリスの「ABCDE理論」が有名です。

A(Activating events / 出来事)⇨前段で言うところの【刺激】

C(Consequence / 結果)⇨前段で言うところの【反応】

AとCの間に、B(Belief / 価値観)があると説きます。解釈の【選択】の元になる固定概念、パラダイムに当たります。通常、Beliefは信念や信条というようなポジティブな訳され方をしますが、私はあえて「価値観」と訳しています。

その価値観に、意識的にD(Dispute / 反論)をかまそうというのが面白いところです。上司に怒られた、怒られるのはレベルが低いから、という価値観に対し、「ちょっと待ったー!期待されてるからじゃないの?」と反論する訳ですね。

そうすることで、違ったE(Effect / 効果)が得られる。

怒られた出来事に対し、いつもの価値観からだと、自分は駄目だと腐る結果になっていたところが、期待されてるんだからと反論をかますことで、頑張るぞ!という効果に結びつく。

D(Dispute / 反論)をかますというのが、前段で述べていた【選択する自由】に当たると思います。

まとめ

そんなわけで、こういった考え方を知っていたから、私も今回の異動をポジティブに捉え、頑張ろうと今思っています。

[大好きなマーケを離れてからっきし自信のないDX組織に異動になった]【刺激】を、[自分のリスキルする良い機会である]と解釈することを【選択】し、[頑張ろう!ブログも始めちゃおう!]と【反応】しているイマココです。

ただし、この考え方を私がいつも何事にもうまく出来ているかと問われると、そんなこと全然ありません。意識するようにして、もがきながら、えずきながら頑張っているのが実際です。

そして、頑張りすぎなきらいのあるチームメンバーにはいつも言うのですが、無理やりポジティブ変換することが良いとは限らないと思います。メンタルが落ちたら、一旦、自分の気持に寄り添ってあげて、休息を取るとか、何も考えないとか、寝るとか、好きな漫画を読むとか、一定期間、逃げたり休んだり目を背けることもとても大事なことです。そして、必要なタイミングだと思ったら、ポジティブ変換に取組んだら良いと思います。

今回は「ネガティブをポジティブに変換する考え方」についてご紹介でした。

これを地で行っている芸人、思い浮かびませんか?

ぺこぱ です。

松陰寺さんのツッコミは、D(Dispute / 反論)そのものですね!大好きなのですが、最近あんまり見かけませんね・・・ 残念です!

カレンダー買ったんですが笑

では、また!