誰かと私の備忘録

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【追悼】中山美穂さんの若い頃の、恋愛観と人生観

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<目次>

小学生の頃、生まれて初めて「美人」という存在を認識したのが、中山美穂さんでした。幼心に、なんて綺麗なんだと思った。

たくさんのヒットドラマ

本名の中山美穂さんを演じられていた『ママはアイドル』から、『君の瞳に恋してる!』『卒業』『すてきな片想い』『逢いたい時にあなたはいない・・・』『もしも願いが叶うなら』『眠りの森』などなど、多くのドラマで彼女がヒロインを演じる物語に引き込まれました。比較的最近では、『黄昏流星群』をハラハラしながら楽しみに観ていました。

23歳当時のインタビュー

そんな中山美穂さんが23歳当時に応えていたインタビュー記事を、読み直してみました(ポポロ 1994年2月号)。

14歳でデビューし、若くしてスーパーアイドルになった彼女が20代前半で語る恋愛観。それは恋愛のみならず生き方にも通ずる内容であり、時を経て、中学生からアラフィフのおじさんになった私の心にもまっすぐに刺さるものでした。印象に残った5つのフレーズをここで紹介します。

恋愛のワクワク、ドキドキは自分で作っていく

「ときめきを作っていくときの楽しさ、それがなくなったら恋愛はつまらない」と若き日の彼女は言い切ります。この言葉、「恋愛」を「仕事」や「育児」に当てはめてもとてもしっくりきます。むしろ、恋愛に関しては受動的に落ちていく感覚が私は多かったけれど、彼女は恋愛に関してまでも、自分自身でクリエイティブに能動的に作り上げていく。「WAKU WAKU させてよ」「DOKI DOKI させてよ」と歌いながら、実際の彼女はワクワクドキドキを自分で作り上げていたんですね。

感化されるのと共有するのとは、まったく違う

「人間って影響しあいながら成長する」と彼女は続けます。「彼とつきあうようになって、歌をうたうことがより楽しくなった」と。それはけっして、感化されているのではなくて、ふたりの楽しい時間を共有することで、ひとりの時間がまた充実するという好循環。恋愛の楽しさを自分で作り上げ、恋人と楽しい時間を共有し、また、自分の人生を豊かにしていく。恋愛だけでなく、人生における趣味や嗜好品とのつきあい方にも通ずると感じました。

相手が好きでも、自分のやりたいことをやる

「どんなに好きになっても、自分のやりたいことは優先させなければいけない」。彼女が3か月の長期休暇をとった際、彼と一緒にではなく、ひとりでロサンゼルスに渡り過ごしたそう。当時の彼の仕事の都合もあったのでしょうが、お互いを信頼し、お互いの人生を尊重するといった思想がこの若さでできる、それも自分に自信があるからなのだと思います。これも何事にも通じると思っていて、夫婦でも仕事のパートナーでも、片方が片方に合わせる所謂Win-Loseの関係でなく、互いにメリットを得るWin-Winの関係でいたい。その為にはまず、自分が自分のWinをあきらめずに、相手を想いつつも目指すことが大切だなぁと改めて気づかされます。

受け取った愛が、別の形で流れていくのを感じたい

彼女がいちばん幸せだと感じるのは、ステージに立っているときだと答えています。でも、その理由は、自分がスターとして脚光を浴びているからではありません。「誰かが自分に優しさや思いやり、愛情を分けてくれる。その、自分が手にしたものを別の誰かに伝えることができた時、とっても幸せなんです」と彼女は語っています。愛情の好循環を提案しているんですよね。本当に、これをできれば、人生は幸せに満ちたものになると確信します。そういえば、「幸せになるために」という名曲もありました。誰かにもらっている愛情を敏感に察知して、誰かに自分も渡していく。意識したいと思います。

いい女になりたい。いい女とは、いい人間のこと

「ああなりたい、こうなりたいといつも思っている自分がいちばん好き。向上心があるときがいちばん輝いてる」23歳の彼女のインタビューからは、仕事に恋愛に真剣に真正面から向き合っている姿勢がびんびん伝わってきます。最近テレビでたまに観る彼女は、その肩ひじ張った感はなく気さくな雰囲気でしたが、その芯に宿るまっすぐさは、当時の発言と違和感ないものを感じました。いい女、いい人間、きっといい人生を歩まれたのだろうと、しみじみ思います。

たくさんのヒット曲

彼女が残してくれた大好きな曲がたくさん。クリスマスに聴きたくなる『遠い街のどこかで…』、カラオケでよく歌った『世界中の誰よりきっと』、他にも『BE-BOP-HIGHSCHOOL』『色・ホワイトブレンド』『ただ泣きたくなるの』・・・。

私が今でも一番よく口ずさむのは、『ツイてるねノッてるね』です。日常や仕事のささいなことでラッキーとかいい流れを感じたとき、さらに調子づけていこうと意識してこの曲を口ずさんでいます。今回、彼女の若き日のインタビューを読み、あらためて、自分の気持ちや自分の人生を自分自身でクリエイティブ、創造していくことの大切さを気づかされました。これからも、ささいな幸せやもらった愛情に敏感になって、『ツイてるねノッてるね』と口ずさんでいこうと思います。

私にとってアイドル中のアイドル、ミポリンこと中山美穂さん。どうぞ安らかに。走り抜けた人生、ゆっくりお休みください。ありがとうございました。