この備忘録を共有したいのは
叶えたい夢や、達成したい目標がある人
この備忘録を読めば
元サッカー選手・槙野智章さんのスピーチから、夢や目標を叶えるために大切なことが学べます
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<目次>
はじめに
浦和レッズやヴィッセル神戸、日本代表でも活躍し、2022シーズン限りで現役引退した槙野智章さんの引退試合『槙野智章 大感謝祭 ~1日限りのワッショイ劇場~』が2024年12月14日、ノエビアスタジアム神戸で行われました。
試合後のセレモニーでの槙野さんのスピーチがとても感動的で、夢や目標を叶えるための学びに富んでいたので、シェアします。
槙野智章さん 引退セレモニー スピーチ全文
こちらが、槙野さんがセレモニーで語られた内容全文です。
「まずはじめに、サッカーって楽しいなって思いました。
久々にこれだけ多くのファン・サポーターの皆さんの前でプレーできたことを心より嬉しく思います。皆さん、ありがとうございます。
今日の引退試合を開催するにあたり、三谷会社はじめヴィッセル神戸に携わるフロントスタッフの方々のサポートにより、この日を迎えられました。
約1年前から計画し、週1回の敬礼前のミーティング。僕のわがままを形にしていただきました。本当にありがとうございます。
そしてシーズン終了後にもかかわらず、日本でプレーする選手・海外でプレーする選手。今日の日のために、ここ神戸に集まっていただき、ありがとうございました。
今日このスタンドにも、僕がプレーしたサンフレッチェ広島のスタッフ。その後にドイツケルンに渡り、はるばるケルンからこの試合を観にきてくれたスタッフ。そしてその後、浦和レッズに渡り。ここのスタジアムに浦和から来てくれたスタッフの方々。本当にありがとうございます。
そして、現役最後を迎えた1年間という短い時間にもかかわらず、ここまでサポートしていただき盛り上げてくれた、ヴィッセル神戸のサポーターの皆さん。ありがとうございます。
プロ17年間、様々な場所で、たくさんの指導者、そして、たくさんの選手とプレーできたこと。誇りに思い、僕の財産です。
次なる第二章は、監督です。
後ろにいる選手たちと、次に仕事をするときは監督と選手という立場になります。皆さん、よろしくお願いします。
間違いなく、この後ろにいる誰かに雇われ、首を切られという流れもあるでしょう。
ただ、その夢をみて。日々努力します。勉強します。唯一無二の監督になります。
僕のやりたい監督は、チームを強くする。それと同時に、県民に愛され、県民に笑顔を与える素晴らしいチーム作り、地域創生。新しい監督像を作ることです。
これまでにない、あの試合を観に行きたい・あの監督を観に行きたい、そう思ってもらえるチーム作りをする。それが僕の、次の野望です。
今日の素晴らしいこの日を迎えられたこと、心より嬉しく思います。
第二章に向けて、走ります。
皆さん、どうもありがとうございました!」
見習いたいと思ったこと
感謝にあふれたその内容にも感動しましたが、それは、他の選手の引退スピーチでも感じること。
槙野さんのスピーチで私が特に感動したのは、次の3つです。
①”やる”と言い切る力強さ
研修を受けたり、自己啓発本を読んだり、誰かから刺激を受けたりして、「自分も変わろう」と思う。そんなときに、こうつぶやいている人はいませんか?
「これからは〇〇したいと思います」
SNSのリプ欄にもあふれていますね。
もちろん、それだって大事なことです。
でも、本当に自分を変えたいと思う場合、成長の近道は、次のようにつぶやくことです。
「これからは〇〇します」
槙野さんは力強く、言い切っています。
「日々努力します」「勉強します」「新しい監督像を作る」「第二章に向けて、走ります」
「努力したいと思います」「勉強したいと思います」「新しい監督像を作りたいと思います」「第二章に向けて、走りたいと思います」ではなく。
それをあの大観衆の中で宣言できる槙野さんは、必ずや夢を実現されると思います。自分も見習います。
②”ありたい姿”まで設定
「これからは〇〇します」という宣言は素晴らしい。
そのうえで、さらに成長できる宣言の仕方をご存じですか。
それは、「〇〇になります」という宣言です。Do(行動)を目標にするだけでなく、Be(ありたい姿)も目標にする。
たとえば、「私はこれから妻を愛します」だけでなく、「私はこれから愛妻家になります」。
「私はこれから部屋を毎日片づけます」だけでなく、「私はこれから綺麗好きになります」。
「私はこれから無駄遣いをしません」だけでなく、「私はこれから倹約家になります」。
ありたい自分なら、どう行動するかな?と常に考えるのがポイントです。
槙野さんは、「チームを強くすると同時に、県民に愛され、笑顔を与える。あの試合を観に行きたい・あの監督を観に行きたい、そう思ってもらえる新しい監督像を作り、唯一無二の監督になる」と宣言されています。
過去、別のインタビューでは次のようにも語られています。「自分がなりたい姿の監督なら、こんなことをするんじゃないか」というアイデアにあふれています。
「選手を育成することはもちろんですが、地域全体を巻き込んで色々やってみたい。監督が商店街に出向いたり、街を巻き込みながら、地元に愛されるクラブで一緒に強くなっていきたい。それで地元も活気づいたら、最高です」
私も恥ずかしながら、なりたいリーダー像を次のように設定し、そのリーダーならどんな行動・言動をとるかなと考えながら過ごしています。
「メンバーに将来『でじきちさんと一緒に仕事をしていた頃が一番楽しかったし、成長できた』といってもらえるリーダー」
みなさんも是非、自分のなりたい姿を目標に設定してみてはいかがでしょうか。
③”失敗”を恐れない自信
もうひとつすごいと思ったのが、次の言葉です。
「間違いなく、この後ろにいる誰かに雇われ、首を切られという流れもあるでしょう」
首を切られる。私はきっと失敗します、と大観衆を前に宣言しているのです。
それは、槙野さんがこれまでたくさんの失敗や挫折を経験してきているから言える言葉だと思います。数多の試合でもそうでしょうし、やっとめぐってきたワールドカップも、ずっと予選をスタメンで出場していたにもかかわらず肝心の本線初戦はスタメン落ち、出番は3戦目でした。さらに、ファンを楽しませようと積極的に発信しているSNSでも、厳しい反応を一般のファンからもマスコミからも、受けたこともあります。
だからこそ、槙野さんは失敗は怖くないし、失敗から得るものが大きいことを知っていて、むしろポジティブにこのような場でほがらかに堂々と失敗を宣言できるのです。
槙野さんを見習って、自分もこれからも失敗を恐れず、チャレンジし続けます。
まとめ
今回の備忘録
夢や目標を叶えるために、槙野さんの引退スピーチから学べることが多い。
- ”やる”と言い切る力強さ
- ”ありたい姿”まで目標設定
- ”失敗”を恐れない自信
ちなみに槙野さんは「ファン、サポーターの方々が『もう1回行きたい』と思ってもらえるような、攻撃的なサッカーを作りたい」「もちろん1対0で勝つこと、クリーンシートで収めるっていうのはいいんですけども、僕はどっちかって言うと1点取られたら2点取り行くようなチームにしたい」とも過去語っておられました。長嶋茂雄さんにとてもよく似ていますね。既に社会人サッカーの品川CCでは監督を務められている槙野さん。今後の夢の実現にも注目です!
おすすめの一冊
記事に共感いただいた方へのおすすめ本を毎回紹介します。
「思考は現実化する」ナポレオン・ヒル
叶えたい夢、達成したい目標がある方は、是非こちらの本を読んでみてください。「協力かつ明確な願望は手に入れることができると自分で確信する」「実現したい願望をはっきり具体的にする」「努力の末の失敗は成功といずれ結びつく」など、今回紹介した槙野さんのスピーチとも通じるところが多々あります。