誰かと私の備忘録

日々の仕事と暮らしからの気づきや学びを「備忘録」として、同じ悩みや境遇の方向けにシェア◆大手企業にてマーケティング20年、現在はインターナルコミュニケーションリーダー◆家ではポンコツ、妻と息子たちに教わることばかり◆昭和平成カルチャー好き◆日本マーケティング協会マイスター|生涯学習開発財団認定プロフェッショナコーチ|ITパスポート

サザンオールスターズ 2025ライブセトリと感想。中学生息子と参加

この備忘録を共有したいのは

・サザンオールスターズをずっと長い間好きな人

・最近サザンオールスターズを好きになった人

この備忘録を読めば

・サザンオールスターズ LIVE TOUR 2025『THANK YOU SO MUCH!!』に参加した人は、余韻を味わうことができます

・ライブに参加できなかった人は、どんなライブだったかを知ることができます

・サザンへの胸いっぱいの愛と情熱を込めた、くどい感想に触れることができます

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<目次>

はじめに

サザンオールスターズ LIVE TOUR 2025『THANK YOU SO MUCH!!』。

5/18京セラドーム大阪での公演に、中2の息子と参戦してきました。

私にとってはサザンのライブは2005年の『SOUTHERN ALL STARS Live Tour 2005 みんなが好きです!』以来。

息子はもちろん初参加、というか、サザンに限らずライブそのものが初参加。

最高でした。

10年ぶりの全国ツアー『THANK YOU SO MUCH!!』

今回のツアーは、1月の石川を皮切りに、全国13箇所26公演を巡るアリーナ&ドームツアー。全国ツアーは、2019年の『”キミは見てくれが悪いんだから、アホ丸出しでマイクを握ってろ!!”だと!? ふざけるな!!』以来6年ぶりです。今回のツアーはサザン自身最多の計約60万人を動員し、メンバーの平均年齢は69歳と5大ドーム公演の史上最年長記録を樹立しました。デビュー47年目にして自己記録更新するサザンの皆さんに、本当に脱帽です。

また、ツアー真っ最中の3月19日に、こちらは2015年『葡萄』以来10年ぶりとなるニューアルバム『THANK YOU SO MUCH』が発売されました。なお、桑田佳祐ソロ名義でも2017年の『がらくた』以来8年ぶりですね。今回のツアーは、このアルバム『THANK YOU SO MUCH』収録曲を中心に構成されました。

開園まで

当日は16時開場、18時開演。今回初めてJR「大正駅」でなく地下鉄「ドーム前駅」を利用したところ、改札出て本当にすぐ目の前でした。難波で阪神なんば線のホームに着けば、Tシャツやら法被(はっぴ)やら、過去歴代のツアーグッズを身にまとった人がもうたくさん。でもさすがサザン、過去47年のキャリア故に、みんなの着ているものが被らない笑。すごいなと思いながら、ドームに16時過ぎに到着。

「同行させてください~」とパネルを持って立っている人が多い中、『HOTEL PACIFIC』の小川ローザ風ダンサーに扮したおじさん2人組がなかりのインパクト。桑田さんも目にされたそうで、翌日のFM大阪のラジオ『赤maru』で「ああいうのがいるんですよ。あれでテンション上がりました」と笑いを交えて仰っていました。

ドームの外側には、大きなライブ看板が。もちろんその前でみんな写真を撮るわけですが、さすがサザンファン!押すな押すなではなくもっぱらちゃんと順番を待っていましたし、「取りましょうか♪」と声を掛けあって撮りあっている姿が多かったです。「今から楽しい時間が待ってる!」とみんなワクワクした気持ちだから、笑顔がそこら中に溢れていました。

ツアーグッズは私はあらかじめ通販でキーホルダーを買っていて、「もし空いてたら並んでみようかな」と思っていたのですが、やはり長蛇の列。あきらめるか~と思ってドーム内に入ってみたところ、なんと会場内でもスポーツタオルとマフラータオルの販売が!後から気づいたのですが、オフィシャル𝕏で「本日、会場時間中に限り、場内でもタオルの販売を行っています」とのポストが当日14時半にされていました。今回は本当にラッキーで、16時半、並ぶこともなく、無事にスポーツタオルをGETできました。こういうこともあるんですね。アーティストのオフィシャル𝕏は常に注意しておくのが吉です。

場内に入ると大型モニターに、サザンをBGMにした様々なユニクロ、そして『暮れゆく街のふたり』が主題歌になっている映画『盤上の向日葵』の広告が流れていました。そして合間に、場内写真撮影禁止であるとか、場内での注意&留意事項が流れていました。

入口でもらった袋には、ツアーカタログ(ツアーグッズ紹介などが記載された薄い冊子)と、東京ドーム公演のライブ・ビューイング開催の告知や、『暮れゆく街のふたり』が主題歌になった映画『盤上の向日葵』、U-NEXT×サザンオールスターズプロジェクトの宣伝が入っていました。昔はツアーパンフを買うのが好きでしたが、今はもうオフィシャルサイトやSNSで情報が充実しているので、販売しなくなったのですかね。ちょっと寂しい。そしてなんと、ユニクロのギフトカード(500円分)が入っていました。ユニクロさん、太っ腹!

あとは、リストバンド型のライトを渡してもらいます。タイミングがきたら光るとのこと。

座席は3塁側スタンド上段でした。アリーナ席のような臨場感はないけれど、しっかりとステージが観える良い席でした。初めてのライブ参戦の息子にも、ちょうどよかったと思います。

そして、女性の元気なアナウンスが入り(桜子さんという、毎度おなじみの方なんですね。桑田さんがラジオ『桑田佳祐のやさしい夜遊び』で仰っていました)、ほぼ時刻通りに、ライブがスタートしました!

セットリスト

  1. 逢いたさ見たさ 病める My Mind
  2. ジャンヌダルクによろしく
    MC
  3. せつない胸に風が吹いてた
  4. 愛する女性 (ひと) とのすれ違い
  5. ラチエン通りのシスター
  6. 神の島遥か国
  7. 愛の言霊 ~Spiritual Message~
    MC
  8. 桜、ひらり
  9. 神様からの贈り物
    MC
  10. 史上最恐のモンスター
  11. 暮れゆく街のふたり
  12. 風のタイムマシンにのって
    MC
  13. 別れ話は最後に
    MC
  14. 大阪のpeople(ジョンレノン『イマジン』替え歌)
  15. ニッポンのヒール
    MC~メンバー紹介
  16. 悲しみはブギの彼方に
  17. ミツコとカンジ
  18. 夢の宇宙旅行
  19. ごめんね母さん
  20. 恋のブギウギナイト 
  21. LOVE AFFAIR~秘密のデート
  22. マチルダBABY
  23. ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)
  24. マンピーのG★SPOT
    アンコール
  25. Relay~社の詩
  26. 希望の轍
  27. 勝手にシンドバッド

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1曲ずつ徹底感想!

ここから感想を書いていきます。

ちなみに、私は1977年生まれ。サザンオールスターズは1978年デビューですが、桑田佳祐・原由子・松田弘・関口和之・野沢秀行・大森隆志というメンバーが揃ったのが1977年。だから、私はサザンと同い年だと勝手に思っています笑。そんな筆者のイチ感想としてお読みください。

かなり長文ですので、どうぞ、途中で離脱したりしながら、気楽にお読みください。

※ MCなど、記憶違いがあるやもしれませんが、ご容赦ください。

※ 桑田さんやメンバーの発言の出典が確認できるものは記載しましたが、どこで語られたか覚えていないものは記載していません。あしからず。

逢いたさ見たさ 病める My Mind

「はぁー」という桑田さんのため息、からの瞬発入れず「よ・ご・と 彼女のテレフォンナンバーァァ♪」。もう、この一瞬で心を鷲掴みされました。「桑田さんだ・・・サザンだ・・・生だ・・・ライブだ・・・」と。

ため息は、レコード音源に入っているのをメイクさんの指摘で思い出して後半から入れ始めたそうですね。前半組の皆さんには申し訳ないですが、桑田さんの生「はぁー」聴けて嬉しかった!

最後、「サンキューボーイ!」でなく「サンキューソーマッチ!」とシャウトされて、もう、気分は最高です。

ジャンヌダルクによろしく

2曲目でこちら!一気にボルテージが上がりました。「ショーがはじまるよ」という歌詞がいいですよね。桑田さんソロの『炎の聖歌隊[Choir]』でも、「開演お待ちどうさん ご来場大変御苦労さん」という歌詞がありますけど、序盤に歌にのせて言われるとほんと嬉しくなっちゃいます。

左右のスクリーンに、ステージのアップだけでなく歌詞が表示されるので、ついつい口ずさんでしまう。毛ガニさんも「周囲の人への配慮は必要だけど、ライブで少しくらい歌ってもいいんじゃない」って雑誌のインタビューで語ってらしたし(「BRUTUS」25年3月号)、小さな声で歌ってました。

2024年パリオリンピックのテーマ曲(TBS系)で、最近もニューアルバム告知でサザンが出演するテレビでよく演じられているので、息子もよく知っているこの曲。早めにやってくれて、私も嬉しかったです。

MC

「生まれ故郷の大阪に帰ってきましたー!」といつものお約束があり笑、さらに「色々な所に行きましたが、ずっと演奏しながら大阪のことが頭を離れませんでした」「30分くらいで終わります」「盛り上がりのないライブですからね」「アルフィーより年下です」などととぼけたMCが続き(これもサザンライブの醍醐味!)、最後に「ほな、ぼちぼちいこか」と狙いすましたようなエセ関西弁、客席の大歓声で次の曲へ。

せつない胸に風が吹いてた

イントロ聴いて胸ずっきゅん。アルバム『世に万葉の花が咲くなり』!高校時代、ラジカセで流しながら、文化祭の大道具とか作ったなぁ。大学時代の友人がこの曲、好きだったなぁ。よくカラオケで歌ってた。

サザンの楽曲は、記憶を蘇らせ、一気にあの頃にタイムスリップさせる力がある。

愛する女性 (ひと) とのすれ違い

1985年の2枚組『KAMAKURA』から。私がサザンを知る前の楽曲。高校時代にそれこそディスクが擦り減るくらい毎日聴いていたBESTアルバム『HAPPY!』には入っていたものの(たしか黄色盤)、実は今回のライブまで特に思い入れのある楽曲ではなかったのですが。改めて人並みにはいろいろと経験した中年おやじになって聴くと、歌詞も味わい深い楽曲ですね。これから何度も聴きたい、好きな曲になりました。イントロも好き。高校時代には気づけなかったなぁ、この曲の良さに。

イントロで客席が色めき立つのがわかる。この曲、好きな人多いんだろうな。ミュージシャンのaikoさんも学生時代、付き合いたての彼氏に好きって伝えられない気持ちを、この『海』を歌って伝えたそうです。

こういった、ひとりひとりの物語が、サザンの楽曲とともに日本中にあるんだろうなと思います。aikoさんも、私も含めて。風景も、あの人の顔も、あの頃が真空パックで閉じ込められている。で、サザンの曲でひと刺しすると、ぷしゅーっとあの頃が蘇る。ほんとに、サザンは人生のBGMですよね。まさに『みんなのうた』だらけだと思います。

ラチエン通りのシスター

『いとしのエリー』も収録されている1979年のアルバム『10ナンバーズ・からっと』から。私は、25年後の2004年、シングル『愛と欲望の日々』に収録されたライブバージョンを聴いて好きになりました。

重くなく軽妙でしなやか。それでいて湿り気がある。サザンらしいバラードだと思います。

決して、リア充のためだけのポップなラブソングではないんですよね。どこか、サブリミナルのように切なさが挟まっている。音楽評論家の渋谷陽一さんがかつてサザンを「切なさの日本基準」と評しましたが、とても言いえて妙だと思います。好きなフレーズです。

神の島遥か国

2005年の名盤、2枚組の『キラーストリート』から。入社3年目、当時お付き合いさせていただいてた年下の彼女がはにかみながら隣で手拍子、沖縄風に手を揺らしていた『みんなが好きです!』を思い出す。あの時もここだった。当時の名称は『大阪ドーム』だったけど。

この『キラーストリート』がリリースされた際も、ラストアルバムになるのではという噂があった。あれから20年。新曲もライブもやり続けてくれている。感謝しかありません。

愛の言霊 ~Spiritual Message~

イントロ聴いて、思わず「うわー!!!」と声が漏れました。1996年。香取慎吾さん主演のドラマ『透明人間』の主題歌でしたね。1990年から2000年代前半、10代から20代の楽曲は、仲間や友情や出逢いや恋や失恋やゼミや就活や同期やパワハラや、何かと自分の人生もドラマチックな日々だった故に、メロディと歌声を聴くと体が震えるような感覚を覚える。

この曲で会場もスタンドアップ。

意味がわからないのにメロディーにのせて歌うとしっくりくる桑田さんらしさ全開のこの曲。「洋楽みたいな発音で歌いたかった、『とは』『そわ』がやりたかった」と先日のTV『EIGHT-JAM』のインタビューで話されていました。当時6歳の私の従弟がカラオケで、言葉足らずに『とは』『そわ』の部分だけを可愛らしく歌っていたのを思い出します。そして、今9歳の二男も同じく、『とは』『そわ』にはまってる。キャッチーなフレーズは、子供にも伝わるのですね。

MC

ニューアルバム『THANK YOU SO MUCH』がオリコン1位になった報告。「マンモスうれピー」とまさかののりピー語。嬉しいですねー。だって、私が生まれて初めて買ったCDはサザンではなく、酒井法子さん『夢冒険』笑。

桑田さん「新しいアルバムの曲をやってもいいですか?」。いいに決まってる!

桜、ひらり

おおお、この曲からか!サザンの春の曲といえば私はこれまでは『彩~Aja~』でしたが、今はこちらの楽曲です。

息子がやたら好きなんですよね、最後の「柳暗花明♪」のフレーズが。

りゅうあんかめい。知らない言葉だったので調べてみたところ、暗い柳の木の間から明るく咲く花が見える様子を指し、「物事の困難な状況や暗い時期を乗り越えた先に、明るい希望や幸せが待っている」という意味で使われる四文字熟語だとのこと。

「昨日まではいかに調子が悪くても、明日はよくなるんだ」と語られたのは桑田さん55歳、病気を経験された後にリリースされた2011年のソロアルバム『MUSICMAN』ラストを飾る『月光の聖者達』のセルフライナーノーツでした。

桑田さんは、ずっとこの哲学が根底にあるのだろうと思います。

だから、サザンの、桑田さんの楽曲には、聴くことで「捨てたもんじゃないな」と前を向けるようになるものが多いんだと思います。まさに、『明日晴れるかな』と胸の中で囁きたくなるような。

桑田さんは、病気の際にお世話になった主治医の先生のことを「腕もさることながら、気持ちを前に向かせる励まし方がお上手なんですよ」と仰っていました。私たちにとっての桑田さんも、まさに同じです。

能登半島地震の被災地を応援する想いが込められたミュージックビデオ。そして、今回のツアーは石川県から始まった。桑田さんらしい励まし方だなぁと感動します。

ちなみに息子は言葉の意味を知らず、でもとにかく好きだそうです、ラストの「柳暗花明♪」が。何かを感じるのだろうか?笑

神様からの贈り物

息子が好きな楽曲が続きます。ちなみにサビでなく、曲の入り、Aメロが1番好きだとのこと。うーむ、なんか通っぽいな笑。

桑田さんの日本歌謡曲へのリスペクトはAct Against AIDS『ひとり紅白歌合戦』などからもひしひし伝わってきますが、この楽曲はそんなリスペクトをぎゅっと凝縮したような。センターのスクリーンには、尾崎紀世彦さんや坂本九さん、植木等さんなど、歌詞でも触れられる往年のスターたちが次々と映し出されていました。この楽曲はNHK放送100年テーマソングとなっており、そのMVも過去の懐かしいテレビ番組やニュースの名場面が波のように押し寄せ、大好きです。最後が「でゅーわー」と終わるのも昭和チックで楽しい。

桑田さんが生み出される音楽のバリエーションの豊かさ、奥行きの深さのベースには、桑田佳祐という人の中にインプットされた、膨大な幅広い音楽があるのだと思います。

ビートルズやボブディランを筆頭とした洋楽にとどまらない世界中の音楽、国内の演歌、ムード歌謡、ジャズ、シャンソン、ファンク、グループサウンズ、フォーク、童謡、春歌、ヒップポップ、テクノ、ダンスミュージック・・・エトセトラ。「引き出し」というより桑田さんにとっては「おもちゃ箱」なんだろうなぁと思います。

そのインプットからアウトプットされるのは、ロックもポップも、和も洋も、メジャーもマイナーも、ラブソングもメッセージソングもコミックソングもエロソングも。そのどれもが「サザンらしい」んですよね。

そんなサザンらしい楽曲を、桑田さんの歌声でライブで聴けるしあわせ。

日本歌謡を築いてこられた先人たちに、サザンの皆さんに、改めて感謝。

この曲を聴いていると、感謝の気持ちがおのずと生まれてきます。

史上最恐のモンスター

こちらは西アフリカが発祥の「アフロビーツ」という音楽がルーツだそう。本当に、新しいチャレンジを止めないですよね。トレンドや最新技術を取り入れることに全く抵抗がなく柔軟で、それどころか、嬉々としてトライされているように感じます。最近のヒット曲や流行のアーティストに関しても、「良い曲だから売れてる」と桑田さんはいつも仰っていますもんね。

テレビでたまにサザンと仕事されている方のインタビューなどを聞いていると、「若いスタッフの意見にも耳を傾けてもらえる」「レコーディングの場で緊張感はなく、アイデアをなんでも提案しやすい場」と皆、仰っていて。テレビ用に言ってるのではなく、本当にそうなんだろうな、一緒に仕事される若い方とかでも心理的安全性があるんだろうなって感じます。ちなみに、桑田さんは、ライブ当日に椅子を並べるアルバイトスタッフにも、「今日はよろしくお願いします」と挨拶されるそうです。あんなにカリスマなのに謙虚だなんて、なんて素敵なんだろう。『君こそスターだ』という言葉を桑田さんにこそ捧げたいです。

歌詞の内容は、昨今の環境問題などSDGsにまつわるもの。隣で聴いている息子は学校でもSDGsを叩き込まれている、SDGsネイティブ。そして、モンスターを生み出してきたのは我々やその上の世代。何とも言えない気持ちになる。

そんな重い内容を、「ヨイヨイヨイやさ」「龍神さん、雷神さん」といった少し飛ばした言葉を紡ぎながら訴えるのが桑田さん。

龍神さんで緑の稲妻、雷神さんで黄色の稲妻。照明も妙でした。

『愛の言霊』の「とは」「そは」は英語の発音をなぞらえてとのことでしたが、この「雷神さん」は、桑田歌唱にはまれば「Rising Sun」に聴こえます。他の曲でいえば、『夕方 Hold On Me』の「夕方」は「You Gotta(あなたは〇〇しなくてはいけない、という意味のスラング)、ソロ『Rock and Roll Hero』の「アホみたい」は「a hold me tigft」・・・他にも枚挙がありませんね。逆に英語の歌詞の『スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)』は日本語の「スケベ―、スケベー、スケベー、スケベー♪」でしたよね。こういう、英語と日本語の行ったり来たりがほんと面白いし、かっこいい。『シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA』「修羅場穴場女子浮遊」なんて、究極!

ちなみに当時、『スキップ・ビート(SKIPPED BEAT)』は歌詞もスケベだけど、KUWATA BANDのアルバムは全部英語でやりたい放題なのにシングルは日本語で出して確実にヒット狙って実際売ってみせるというその姿勢が、良い意味ですごくスケベだなぁとポジティブに感じたのを覚えています。「売れている方が、好きなことができる」このことを桑田さんは重要視されているんですよね。会社でも、成果を出す方が好きなことができる。私も、大事にしている考え方です。

暮れゆく街のふたり

美しい、川端康成や谷崎潤一郎といった純文学を読んだような気持ちになる。遊びで始まった関係が本気になり、そして終わりを迎えるという切ない男女の物語。でも、男と女以外にも当てはまる別れのせつなさの共通項を抑えられているので、あらゆる大切なものとの別れを連想しても入り込める佳曲だと思います。

「振り向けばそこにキミが立ってるよ」という歌詞に、これがたとえ現実であろうと想像であろうと、救いを感じる。

アルバム『さくら』収録の『湘南SEPTEMBER』『SEA SIDE WOMAN BLUES』といった楽曲にも同じような感覚を覚えて、切ない歌詞の世界でありながら、ふとしたフレーズだったり、メロディだったりに、救いを感じるのです。この『暮れゆく街のふたり』は世界観が哀愁を帯びた暗めなトーンなので、特にラストの一節が胸に響きます。

そして、私が好きなのは「生まれ変わって遭えたらいいね」。「会えたら」「逢えたら」でなく、「遭えたら」なんですね。「遭う」は、良くない、不安な出来事に遭遇する時に使う言葉。あなたは私にとって、手放しに『あなたに会えてよかった』と思える人ではなかった。素直に『あなたに逢いたくて』と言える関係でもなかった。だから、「遭えたら」。生まれ変わって、ばったりと。すごく味わい深い1行、1文字だと思います。

この楽曲は、ツアー中の横浜公演から追加されました。聴けて嬉しかったです。

風のタイムマシンにのって

桑田さんがMCでしきりに「座ってくださいね」と言ってくれるので、大体の曲を座って落ち着いて聴いていたのですが、これは思わずイントロでスタンディングしちゃいました。見た感じ、立ってる人と座ってる人の割合が6:4くらいだったかな。

原坊!

桑田さんの魅惑の世界から一瞬で、ぱっと原さんの華やいだ世界に変わる。サザンはみんな歳をとってもお若いけれど、中でも原さんはなんでこんなにずっと変わらず歌声も可憐なんだろう。

桑田さんが原さんのことを、「1番の第三者」とテレビで表現されていました。「ここどう思う?」とか尋ねると、一聴して意見をくれると。ほんとに素敵なご夫婦だなぁと憧れます。また、「サザンオールスターズというバンドがこれだけ長くやってこれたのも、原さんという女性の存在だ」とどこかのラジオでも桑田さんは仰っていました。

横浜公演に参加された方に聞いたのですが、『せつない胸に風が吹いてた』のイントロで原さんがミスっちゃって歌いなおすことになるアクシデントの際に、桑田さんのナイスフォローがあったと。『せつない胸に風が吹いてた』の入り、桑田さんが「それでは聞いてください、『星空のディスタンス』」というボケをかまされるのですが、歌いなおす際に「それでは聞いてください、『メリーアン』」笑。会場が一気に笑いの渦になったと。先日の『やさしい夜遊び』でも触れられていました。本当に、フォローがニクいですよね。なんて素敵なご夫婦なんだろう(野暮な注釈:『星空のディスタンス』『メリーアン』いずれもTHE ALFEEの楽曲)。

千秋楽を終えてからのニュースで知りましたが、石川公演と広島公演の間に、ご夫妻そろってコロナに罹患されていたのですね。驚きました。そんなピンチを乗り越えてあんなに楽しいステージを全国で届けてくださっていたとは・・・。心から『THANK YOU SO MUCH!!』と言いたいです。

MC

「原さんいいなぁ。人気あって」ととぼけたつぶやきのあと、「アコースティックコーナー!」。ということで、桑田さん、関口さん、サポートメンバーの斎藤誠さんがステージ真ん中に3人それぞれ腰掛ける。

「デビューアルバムの曲です」と言って、こちら。

別れ話は最後に

関口さんのニックネーム「ムクちゃん」は、似ている犬の名前からきているそうです。そして、私が斎藤誠さんを初めてステージで観たのは桑田さんソロの2002年ドームツアー『けいすけさん、色々と大変ねぇ。』で、THE BALDING COMPANY(斎藤さんの髪型に由来笑)のバンドメンバーとしてでした。

桑田さんと関口さんは青山学院大学の同期。綺麗な女性が多いという理由で、経営学部の桑田さんが関口さんのいる英文科に潜り込んでいたのが出逢いだったそうです笑(出典:サザンオールスターズOfficial Site)。そして斎藤さんは、そんな2人の所属する音楽サークル『Better Days』の後輩。そんな3人が70歳も手前になって、こうやってステージで演奏している。なんて素敵な光景だったか。

MC

「この歳になって、こんなに素敵なメロディができたんです、まだ俺こんな曲作れるんだと思って・・・聴いてみてください」的なフリで奏でられる楽曲のタイトルは『大阪のpeople』、メロディは・・・

大阪のpeople(ジョンレノン『イマジン』替え歌)

ジョンレノン『イマジン』!笑

大阪用にアレンジした替え歌を披露してくれる。

「池乃めだか師匠を尊敬しています」「今日はこれぐらいににしといたるわ」「豹柄のpeople」「食い倒れのpeople」「なんぼ食べても安いでぇ」・・・笑。で、「こんな歌は時間の無駄ですよね」「資源の無駄ですよね」・・・「知らんけど」で締める笑。

こうやってご当地それぞれに替え歌を考えて覚えて披露してくださるこのサービス精神たるや!1999年のツアー『Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)~素敵な春の逢瀬~』でも、『私の世紀末カルテ』をご当地バージョンに替え歌してくれていました。当時は阪神に野村監督が就任し、春先のみならず5月も好調であることを唄われていました笑。最近では2021年の桑田さんソロツアー『BIG MOUTH, NO GUTS!!』でも、『OSAKA LADY BLUES ~大阪レディ・ブルース~』をご当地替え歌されていたそうですね。

石川だけはフリップから客席に選んでもらう形式で、石川さゆりさんの『能登半島』を歌われました。これも、観られた皆さんは嬉しかっただろうなってと思います。

そしてラスト東京ドームはこちらのコーナーが無くて、そのかわりにアンコール2曲目に『東京VICTORY』をやられたんですね。千秋楽はライブビューイングで東京のみならず全国の人が観ていたし、Blu-rayやDVDの円盤化するなら『イマジン』はやっかいそうなので笑、最適解かも?『大阪のpeople』最高だったけど、『東京VICTORY』も観たかったなぁ。あぁ、我ながら欲張り。

翌日の在版局のラジオ巡りでも、しきりに大阪を「お笑い発祥の地」「エンタメの聖地」「音楽の都」と、持ち上げるというか、嫌味なくリスペクトしてくださる桑田さん。本当に大好きです!

ニッポンのヒール

で、余韻収まらないままにジャカジャカとギターかき鳴らしてこの曲!

いかにもボブディランで、世の風刺を軽妙に歌い上げる。

桑田さんは少年時代、テンプターズのショーケンのものまねをされてたそうです。その後も、「自分の生き様は模倣」「自分のものなんてほとんどなくて。模倣の寄せ集め。ジョンレノンこんなのやってたなぁみたいな」「広い意味でパクリというんですけど」などと桑田さんはよく仰いますが、その模倣や寄せ集めのちゃんぽんに我々は、唯一無二の「サザン(桑田佳祐)らしさ」を感じています。

そして、私はカラオケでいつも、そんな桑田さんをものまねしてる。私以外にもいっぱいいるんじゃないでしょうか?

MC~メンバー紹介

サザンオールスターズのメンバー(ボーカル桑田佳祐さん、 ベース関口和之さん、ドラム松田弘さん、ピアノ原由子さん、パーカッション野沢秀行さん)と、おなじみのサポートメンバー(ギター斎藤誠さん、キーボード片山敦夫さん、サックス山本拓夫さん、同じくサックス吉田治さん、トランペット菅坡雅彦さん、コーラスTIGERさん) 

の紹介。

みんながソロで演奏を繋いでいくのだけれど、関口さんが奏でだしたのはヒゲダンスでおなじみ『「ひげ」のテーマ』。ドリフ、志村けん好きには嬉しい。志村さんがコロナで亡くなった際にラジオ『桑田佳祐のやさしい夜遊び』で、「実は『勝手にシンドバッド』の元ネタは『8時だョ!全員集合』で志村さんがギャグで言っていたものなんです」と、志村さんへの想いを追悼しながら語っておられました。私は志村けんさんが大好きだったので、桑田さんが志村さんのことを大好きだったと知って嬉しかった。ステージを降りた普段の素の姿はシャイで謙虚な桑田さん。志村さんもそうだったなぁ。

悲しみはブギの彼方に

サザンが約50年前、アマチュア時代にライブで演奏していたけれど、デビューアルバム『熱い胸さわぎ』には同じテイストの『いとしのフィート』が決定していたことから、収録を見送られたという未発表曲。『いとしのフィート』は正直私は聴いたことなくて先日初めて聴いてみたんですけど、これも楽しい楽曲ですね!「お正月〜♪」

NHKの特番で桑子真帆アナに「どうして今この曲をやろうと思われたんですか?」と聞かれ、「メンバーになにかあったらもう出来ない。だったら出し惜しみせず、今やっておきたい」と桑田さんが答えられているのを観て、胸がきゅっとなりました。

桑田さんは、「今やってるコンサートの形態や、ステージを走れなくなっちゃったら、お客さんを炎上させるスタイルが取れなくなったら、引退するべきなのかな」と40歳の頃に語っていました(「月間カドカワ」95年1月号)。

そして今、「もうロングタームの約束は口にしない、サザンはこれで最後とも次も絶対につくりますとも言わない。まずはやっとできた『THANK YOU SO MUCH』を何より楽しんでもらいたい。それで、またサザンでアルバムが作れたら、それはそれでめっけもん」と語られています(「BRUTUS」25年3月号)。

それがすべてだと思います。

実は私は、冒頭でも触れましたが、サザンライブの参加(いわゆる逢瀬)は20年ぶり。この20年、仕事が忙しくも楽しくもなり、結婚して子供が生まれ家庭を築き。親も介護が必要になり。諸々、毎日の地に足ついた暮らしでいっぱいいっぱいで、サザンに限らず、大好きで若い頃によく参戦していたアーティストのライブにぱったりと行かなくなりました。

それなのに今回、参加しようと決めたのは、KANさんが亡くなったからです。

大好きなアーティストはたくさんあれど、サザンとKANは私にとってずっと特別でした。そんなKANさんが亡くなったとき、とても衝撃を受け、長い間立ち直れなかったです。どうしてKANさんが生きて元気な間に自分はライブに行かなかったんだろう、もっと曲を聴かなかったんだろうって(正直まだ引きづっていて、その気持ちはブログにもしたためています)。

サザンには、桑田さんには、絶対に同じ後悔はしたくない。

そう思って今回久しぶりに参加しました。運よくチケットを取れて、本当によかったです。

だから、KANさんにも『THANK YOU SO MUCH!!』なのです。

ちなみに昨年2024年に桑田さんがソロ開催されたライブ『JAZZと歌謡曲とシャンソンの夕べ〜R60』で、KANさんの『愛は勝つ』を唄ってくれました。私はテレビで拝見しましたが、大好きな桑田さんが大好きなKANさんをカバーされて、嬉しかったなぁ・・・。

ミツコとカンジ

間髪入れず、こちら。この流れはアルバムと同じですね。

倍賞美津子さんとアントニオ猪木さんのことを歌っているとわかるのは我々の年代以上でしょうね。スクリーンでは、二人の似顔絵ではなく、みんなが共感できる男女の物語として、アニメーションタッチで短編ムービーのように映像が流れていました。

あんなに強いチャンピオンが、こと夫婦や恋ごとになると、心の痛みに震えたりする。みんなが自分のこととして共感できる展開がほんとにニクいです。

桑田さんは猪木さんのことがほんと大好きですよね。『太陽と罪な奴』のMVの猪木さんの登場の仕方は今もう一度観てみても、唐突でおもしろい。『ザ・ベストテン』で猪木さんにコブラツイストかけられて嬉しそうな動画、観たことあるなぁ。そういえばソロ『Soulコブラツイスト~魂の悶絶』のMVは猪木さん登場しないけど、おもしろかったなぁ。

夢の宇宙旅行

最新アルバムの中で個人的に1番好きな楽曲がここで登場!「Looking for 火星眺めて」のメロディラインが、なんとも私の琴線に響くのです。

宇宙旅行をしているつもりが少年時代の夢だったという絵本のような物語に「慣れない操縦も It's all right」「ブレないスピードで無問題」「報われぬ日々の総決算」と、お守りにしたいようなフレーズが散りばめられていて、とても聴いていて元気が出ます。

この曲で、入口で渡されたリストバンド型のライトが光り始めました!ステージの照明の色合いにSO MUCHな明かりで客席が埋め尽くされる。なんと綺麗な光景か。まさに、宇宙船で宇宙旅行しているよう。

ちなみに、京セラドーム大阪の外観は、1997年、宇宙船をイメージして作られました。当時は新しいデートスポットとして「関西ウォーカー」や「KANSAI1週間」でもよく取り上げられ、私も行ったなぁ・・・郷ひろみプロデュースのレストランとか・・・。余談でした。

ライブ中、「ここから、終盤の盛り上がりパートに突入か・・・!」と、期待と、終わりが見えてきてしまったさみしさとを感じていました。

ごめんね母さん

せつないバラードやポップなラブソングはサザンらしいですが、こういったダークな楽曲も、これはこれでとてもサザンらしい。桑田さん曰く、「サザンは学級委員長でもありたいし、ウラ番長でもありたい」。これはウラ番長ですね。

世の中の大衆が求めることと、自分のやってみたいこと。応えながら、時に裏切りながら、こんなにハイレベルで両立させることができるのがかっこよすぎて憧れます。

「”みんなのど真ん中に行く”ことと”個人の精神的なものへ向かうこと”の違いって、正反対のようでいて、実は同じようなとこもあるんじゃないか(2002年別冊カドカワ)」と桑田さんが以前仰っていましたが、すごい境地だと思います。

恋のブギウギナイト 

『ごめんね母さん』のラストに収録されているAI音声が、そのままの流れで「ミラーボール、回転」・・・ドーム丸ごとが一気にダンスフロア、巨大なディスコに!

サザンのエロソングはとても盛り上がる。そして、隠し味のようにどこかせつなかったりわびさびを小さじ一杯、感じます。この曲もしかり。

サザンのライブ終盤の盛り上げラインナップメンバーは既に盤石、勝利の方程式。そこに割って入る強さのある新曲を出せるというのがすごい。癖になるんだよなぁ・・・

LOVE AFFAIR~秘密のデート

「皆さんに可愛がってもらってきている曲をやってもいいですかー♪」というMCのあと、例の神イントロが!

あぁ、もう、感無量。大好きな曲なのです。学生時代に毎年出させてもらっていた夏祭りのステージでも歌ったなぁ・・・。いつも仲良かった3人組、ひとりは客席から撮影係、私ともう一人がデュオを組んで。結成したデュオの名前は『茶柱ボンバーズ』。サザンが『サザンオールスターズ』になる前のバンド名『温泉あんまももひきバンド』みたいなのに憧れていたのだった。青い夏。

1998年、ドラマ『Sweet Season』の主題歌でした。当時お付き合いさせていただいていた方が私を「椎名桔平に似てる」なんて恋は盲目/あばたもえくぼ極まりないことを言ってくれるものだから(実際は全然似てない)・・・何度この曲もカラオケで歌ったか。結局別れちゃったけど、楽しかった思い出。

やっぱり、この時代の楽曲たちはことごとく想い出の栞になっているので、当時の自分語りをしたくなっちゃいます。こんな話は時間の無駄、資源の無駄ですよね笑。お許しくださいませね。知らんけど。

で、今想うのは、歌詞に登場する横浜のキラキラスポットでいつの日か妻とデートしたい!50手前になった今でも、この曲を生で聴くと、自分の中のかすれかけた恋する気持ちを呼び起こしてくれる。というか、横浜のキラキラスポットの前に江の島を生で観たい。「江の島が見えてきた」と多分100回以上は歌ってるのに、実際に観たことのない私。なにやってんだ。言いだしたら、「エボシ岩が遠くにみえる」も30回くらいは歌ってるくせに自分、彼方にも見えたことないじゃないか。よもやよもやだ。

マチルダBABY

キタキタキタ!サザンのライブに来たー!と思わせてくれるこの楽曲。照明と爆発の火力がすごい。そして桑田さんが蹴り上げる足、むっちゃ上がってた!我々には「座って聴いてくださいね〜」とかしきりに仰るくせに、なんなんだ、あなたは!なんて御年シックスナインだ!

この曲の存在を私が初めて知ったのは、アルバム『綺麗』ではなくて、1993年に幻のリミックス集団「Z団」がリリースしたサザンメドレー『江ノ島 Southern All Stars Golden Hits Medley』だった(ていうか、未だに「Z団」何者なのか私はよくわからない)。『匂艶 THE NIGHT CLUB』と『ボディ・スペシャルII』の間で一瞬差し込まれる、つなぎなのになんとも言えず癖になる音。これはなんだと思い、はまったのだった。なお、この『江の島』のリミックスメドレーはほんと秀逸。50年目にまた出してほしい!お願いします、Z団の皆さん。前回は約17分の楽曲でしたが、次作は1時間でも聴き続けます。

で、この楽曲の歌詞はほんとに凄いと思っていて、まず、一見してわかるのが、RPG(ロールプレイングゲーム)を題材にしていること。あぁ、たしかに当時「ファミリーコンピューター」も出て、「ドラゴンクエスト」とか「ファイナルファンタジー」とか、RPG人気だったもんなぁーと思いきや。『綺麗』リリースは1983年7月5日。ドラクエ、FFはおろか、ファミコンもまだ発売されていないのですよ(ファミコン発売は同年7月15日)!桑田さんがいかに時代の空気を先取りしていたかがわかります。

さらにほんと私のツボなのが、出だし「真向に立つ悪魔の要塞、見張る男はでかいのなんの」と始まって、1番、2番で「捕らわれの身の君」を救い出すために「オノ持った嫌な番人」とかから逃げ延びて、「やっとの思いで敵蹴散らして」と進むのですが、ラスサビがまさかの出だしと同じ内容「真向に立つ悪魔の要塞、見張る男はでかいのなんの」!これは明らかに、1面に戻ってる!メロディも相まって、「人生、何回でも1面からでもやり直したらいいんだ!」と勝手な解釈でこの曲に元気をもらっている私です。

ちなみに「マチルダ」はフランスの薔薇で、女性器を暗に例えることもあるとか。その説を採用すると、このRPGの世界観がまた違った見え方も。でもサザンは他にも楽しいHな曲がいっぱいあるので、私はこの曲はエロとは離して味わってます。

ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)

マチルダBABYに続き、イントロのシンセサイザーでテンション上がる!

このあたりの流れは、たしかにサザンのライブで何度も演じられてきた、新鮮味と言う面では驚きのないものなのかもしれない。他にもライブでやってもらいたい、ライブ映えする楽曲だってサザンは星の数ほど。そんなことわかっちゃいる、でも、問答無用に、何度聴いても楽しい!アドレナリンが万博ミャクミャクばりに分泌されてる感覚がある。大好きな曲に合わせて、会場のみんなで、こぶしを突き上げる。息子も隣で突き上げている。気持ちいい!

松田さん曰く、「コンサートにおいて前後がどんな曲でもこの曲に行くことができる」というこの楽曲。『海』が本来A面だったところ、B面予定だったこの曲をA面にしようと、発売ギリギリにメンバーで決めたんだとか。今回のライブではどちらもやってくれて、やっぱりどっちも良い曲だけど、目をつぶってでもストライクのとれる『海』でなく、最終的に『ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY)』にしたところが、常に新しいことに挑戦するサザンの姿勢をものがたっていますね。

『TSUNAMI』がレコード大賞をとった際も、もうそれは終わったことだと周囲に話されていた桑田さん。成功に固執せず、常に過去の自分を超えていくということを意識されているんでしょうね。見習わないとです。

今、ユニクロのCMとして耳にしていて、なんの古さも感じないですよね。息子も「これ知ってる、好き」とライブ参加前から言っていました。

マンピーのG★SPOT

となれば、もうこの曲ですよね。関口さんが休養から戻ってきて、久々のフルメンバーでのサザンでのリリース。そんな大切な意味をもつシングルのタイトルが『マンピーのG★SPOT』。お互いの新曲のタイトルを教え合って、Mr.Children桜井和寿さんが笑いが止まらなかったらしいですね。1995年5月といえばミスチルは重厚なメッセージソング『【es】 〜Theme of es〜』ですからね。いくら「何が起こっても変じゃない」と覚悟していても、これはさすがに予想の斜め上だったのでしょう。

なお、新曲発表時の広告には「この歌の意味は深く考えないでください」と書かれていましたが、桑田さんによるオフィシャルな見解としては「マンは萬田久子、ピーはピーター・ガブリエル、G★SPOTというのは芸能活動においての究極の大事な場所って言いますかねぇ。とにかく萬田とガブリエルを抑えて僕らも一流芸能人の仲間になろうという意味が込められてます」だそうです(出典:2003年7月アミューズ発行『SOUTHERN ALL STARS PERFECT DATA BOOK』)。桑田さん、あなたって人は笑。

桑田さんは常々「ライブは苦手」と仰っています。その照れ隠しで、普段もすごく地味だし、反動でああいう被り物をしてしまうと今回の翌日のラジオでも仰っていました。ちなみに、そのズラを桑田さんが客席に背を向けて装着する瞬間をキーボードから観るのが原さんは好きだそうです。サイズが合わなくて、「耳が痛いんだよこのやろー」とぼやいてるときもあるんだとか笑(出典:2025年3月TV『with MUSIC』)。

「自分は加山雄三にはなれない、結局は植木等の線じゃないかなァ」(出典:「ただの歌詩じゃねえか、こんなもん’84-’90」桑田佳祐)と若い頃から語られていた桑田さん。桑田さんは、「アーティスト」よりも「歌手」や「タレント」と表現することを好まれますが、私にとって桑田さんは、究極の『エンターテイナー』です。

なお、ラストのTIGERさんの歌声もすごかった。千秋楽後の『やさしい夜遊び』で桑田さんが、「マンピーがあれでみんな納得して締まった。ダンサーの反応が、私が唄ってるときと違うのよ。うっとりしてて」と、笑いを交えて賞賛されていました。

アンコール

アンコールの時間は5分ほど。長くも短くもなく、本編の余韻に浸りながら、最終盤への期待も高まる、ちょうど良い感じの幸せな時間でした。ステージのモニターで「まだやりますか?」「もっといきますか!?」の煽りメッセージ。いくに決まってる!

Relay~社の詩

アンコール1曲目は、アルバムラストを飾るこの曲。

桑田さんは、歌で色々な想いを表現される。「表現の自由」を謳歌されている、そんな感じがします。

「高尚なことを言おう」「何か、物申そう」というのではなく。風刺の強い曲も多いけれど、桑田さんは、思想を押し付けない。どちらかというと「問いかけ」に近くて、聴いた我々に考えてみることを促してくれるような作品が多いと思います。

この曲もそう。「都市開発は悪」と決めつけるのでなく、課題意識をもって「対話をしたい」というメッセージ。

そして、いつまでもスケベで無邪気な少年である桑田さんをみんな知っているからこそ、メッセージが嫌味なく入ってくるんですよね。

希望の轍

来た。

星の数ほどあるサザンオールスターズの楽曲の中で1曲、最も好きな曲を選べと拳銃突きつけておどされたら。悩みに悩んで、でも、この曲を答えることにしてる。結婚式の入場BGMでも拝借した、この『希望の轍』。

『LOVE AFFAIR~秘密のデート』でも触れたけど、サザンの楽曲って、なんて素晴らしいイントロが多いんだろう。

桑田さんが20年前の雑誌のインタビューで次のように仰っていました。当時桑田さんは49歳。ほぼ、今の私と変わらない。

「絶対的な若さはもう取り戻せないっていうのも、これは現実。人間として枯れていく中で、いろんなメッキがどんどんはがれていく、その、はがれたメッキのきらめきというか、そういうものを大事にしていきたい」「できるだけ謙虚に、かつ個性的なことを追求していくことが大事なんだろうなって思います。音楽の神様に、謙虚にこうべを垂れながら」(出典:「CDでーた」05年10月号)

サザンの楽曲は、たしかに想い出を蘇らせてタイムスリップさせてくれる。でも、それにとどまらない。「あの頃はよかった」とノスタルジーやセンチメンタルに浸って懐かしむだけでなく、思い出を糧として今を前を向いて生きていこうと思える。これが、サザンの楽曲の持つ凄さだと、私は体と心の芯から、骨の髄から、実感している。そしてそれを、ライブで味わっていた。

アウトロで、桑田さんが松田さんの方を向く。ステージに、ツアーTシャツ裏面の「感謝」という文字が大映しされる。千秋楽後の『やさしい夜遊び』で、その場での偶然や思い付きではなく、桑田さん考案の演出だと明かされていました。

同じ誌面で、こうも語られていた桑田さん。桑田さんが謙虚で、感謝に溢れた人だというのは、なにも『THANK YOU SO MUCH』というアルバムを出した最近に始まったことではなく、昔からなんですよね。

できるだけ謙虚に、かつ個性的なことを追求していくことが大事なんだろうなって思います。音楽の神様に、謙虚にこうべを垂れながら」(出典:「CDでーた」05年10月号)

勝手にシンドバッド

毛ガニさんのサンバホイッスルが鳴り響く。パーカッションがいるバンドって珍しいけど、サザンに毛ガニさんがいないと、ピースが完成しない。息子も毛ガニさん大好き。今回、途中のMCで毛ガニさんが、「今日は楽器と皆さんと相性がすごくよくて。大阪の皆さんとフィーリングカップル!」と仰ってくれて嬉しかった笑。

桑田さんの「Oh〜Yeah!」「Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah!」というコールに会場みんながレスポンス。からの、「ララーラーラララララーラー」・・・あぁ、最後の曲が始まってしまうという一抹のさみしさ、そしてそれを上回る期待と興奮。

そして楽曲がスタート!もう、お祭り騒ぎ。

1978年の発売当初は、歌詞がわからないという理由で歌番組で字幕スーパーが掲載されたこの楽曲。47年後、全国ドーム会場で全員がソラで桑田さんと一緒に大合唱する楽曲になりました。

エンディングでは、京セラドーム大阪を本拠地とするオリックスバッファローズのマスコットキャラクターであるバッファローブルとバッファローベルも参加。どさくさに紛れて、阪神のマスコット・トラッキーも参加笑。つば九郎の「くるりんぱ」やってたなぁ。

そしてラストに桑田さんが、

「サザンオールスターズ!!!!!!」とシャウト。

いつもの猪木さん「1,2,3,ダー!!」のあとも、ずっと、ずーっと、何回も、客席にバイバイと手を振りながら、「あなたひとりのからだじゃないんだから!」と繰り返す桑田さん笑。なんて謙虚なお人なんだ、あなた様は。そう、私だって自分ひとりのからだじゃない。でも、あなたこそ、何人の夢や希望、想いを背負った存在なんですか。いつまでも、いつまでも元気でいてほしい。心から思った。

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全体の感想

過去のヒット曲に頼らない新曲メインのライブ

デビュー2年後、1979年『春五十番ツアー』では『いとしのエリー』を3回演奏していたサザンオールスターズ。今では、セットリストは数多の名曲たちからチョイスしたい放題。

にもかかわらず、全国ツアーは基本毎回そうですが、今回も、過去のヒット曲頼みでない、最新アルバムメインのライブ。

ちなみに現時点でのサザン売り上げ上位10曲は『TSUNAMI』『エロティカ・セブン』『涙のキッス』『愛の言霊~Spiritual Message』『あなただけを~Summer Heartbreak~』『シュラバ★ラ★バンバ』『HOTEL PACIFIC』『涙の海で抱かれたい~SEA OF LOVE~』『いとしのエリー』『クリスマス・ラブ(涙のあとには白い雪が降る)』(出典:ORICON NEWS)。今回のセトリでは、『愛の言霊~Spiritual Message』しかやってないですね。

「ロングタームの約束はしない」と言いつつも、東京ドーム千秋楽では「50周年という大きな目標もある」と口にしてくれた桑田さん。50周年には、大ヒット曲だらけの、究極のヒットパレードのようなライブも観てみたい、そんな気もします。桑田さんソロでも大ヒット曲がいっぱいありますからね。過去、『サザンオールスターズ-真夏の夜の夢-1988大復活祭』で、サザンの楽曲もソロも両方やられたことがありますが。でもここはあえて、やっぱり別々に開催してほしい、2回楽しめるから・・・という贅沢な私です。

楽曲の振り幅がスゴイ

改めて、楽曲の振り幅がすごくて、とても楽しかった。座ってしんみり聴く曲、立ち上がって拳を振り上げる曲、考えさせられる曲、Hで楽しい曲。

得意球が固定されず、何を投げても空振りを奪えるのがサザンの昔からの強みですよね。1992年7月18日には『涙のキッス』『シュラバ★ラ★バンバ SHULABA-LA-BAMBA』、1993年7月21日には『素敵なバーディー(NO NO BIRDY)』『エロティカ・セブン EROTICA SEVEN』、という緩急キレッキレの2枚のシングルを惜しげもなく2年連続で同時リリース。当時の私は今の息子と同じ中学生でしたが、「この2曲、全然違うのに、どっちもむっちゃええ曲やん!」と驚きました。

桑田さんの膨大な音楽のインプットから多様な楽曲を生み出す、類まれな才能。これがある故に、『勝手にシンドバッド』『気分しだいで責めないで』で世間からコミックバンド路線のレッテル貼りがされようとしたタイミングで『いとしのエリー』をヒットさせたり、『PARADISE』『イエローマン~星の王子様~』と思った売り上げにならずにいたタイミングで『TSUNAMI』を大ヒットさせることができたんだと思います。

子どもと行く際に留意しておいてよかったポイント2つ

今回、息子と一緒に参加できたのは私にとってもとても嬉しいことでした。「ライブってこんな感じなんだ」「照明がすごかった!」とご満悦だった長男。すっかりサザンが大好きになって、いろんな動画を観たりして今では私よりも詳しくなり、「パパ、サザンオールスターズの名前の由来ってねー」「いとしのエリーができた背景はねー」とか教えてくれたり、自分なりのプレイリストを作って楽しんでいます。

中学生の長男にとって初めてのライブ参加でしたが、サザンはちょうど良かったと思います。ずっと立ちっぱなしでないし、ファンも落ち着いているし、何といっても桑田さんはじめ、メンバーがやさしいし。

以下、私が息子を連れてライブ参加するにあたり、今回留意したポイントです。お子様とライブ参加される親御さんの参考になれば幸いです。なお、そのアーティストのことを親が大好きで、子供も好きだけど親ほどではないという前提で書いています。

「そんなに子供に気をつかわなくても」という声もありそうですが、私が声を大にして言いたいのは、自分の子供が、自分が好きなものを好きになって一緒に楽しんでくれるようになると、むちゃくちゃ楽しいし嬉しいということ。我が家はけっこうその傾向が強く、私が好きな漫画を子供たちも好きになり、逆に子供たちが好きな漫画を私が好きになり。だから、同じような境遇の読者さまがいれば、ちょこっと頭の片隅に置いておいていただけると嬉しいです。

① あまり親のニーズ優先でなく、ライブ会場など楽しむ

ライブそのものが初体験の長男にとっては、ドーム会場の中を味わうのもとても楽しい経験。私たちも早めに入って、いろいろ探検しました。私自身もドーム規模でのライブは久々でしたので、記憶以上にフードやドリンクのショップが充実していて、楽しかったです。また、開園までのあの独特の雰囲気、私も好きですが、息子には新鮮だったよう。

つまり、親のタイムスケジュールでは効率がいくら良く、間に合うのだとしても、グッズ売り場にぎりぎりまで並ぶとかはあまりお勧めできません。お子様自身がどうしてもグッズを買いたいというならいざしいらず、親が欲しいために長時間子供を並ばせては、肝心のライブが始まる前にお子様は退屈してしまうでしょう。

また、今回久しぶりに持っていってよかったのが、双眼鏡です。スタンド上段でステージは見やすくも遠かったので、「本当に生のサザンが、桑田佳祐がそこにいる!」という感動はたまにチラチラ双眼鏡を覗くことでわかりやすかったと思います。

② 温度差を感じさせない

これは子供に対してのみならず、大事なことですよね。まぁ、大人の友人であれば温度差に内心引いていてもお互いの関係性に応じた大人のリアクションをしてくれますが、子供は引きっぱなしです。子供と行く場合は、子供が引かないライン(それは親子それぞれだと思います)をちゃんと冷静に見極めながら参加しましょう。

③ 場合によってはセットリストを予習しておく

今回、息子は、テレビでたまに観るサザンをいいなぁと思い始めた時期。ライブ参加前時点ではまだまだ、知っている曲が少ない状態でした。対し、サザンの楽曲は約1,000曲。ニューアルバムと鉄板曲は予習するとしても、このまま参加すれば、半分くらいは知らない楽曲になることは確実。私が「知らない曲よりも知っている曲の方が楽しめるタイプ」なので、きっと息子もだろうな、どうしようかなと。

結果、息子に初めてのライブを楽しんでもらいたくて、私史上初めて、事前にセットリストを調べ、プレイリストを予習用に作成しました。ただし、順番までは再現せず、発表順に並べました。

そして予習の甲斐あって、ライブ本番、息子も存分に楽しむことができました。そして自分自身でも新たな発見でしたが、意外に、やる曲がわかっていても、順番がわかっていなければ、充分、新鮮に楽しめる。というわけで、今回はセトリ予習していって大成功でした。

まとめ

今回の備忘録

ラジオでもテレビでも雑誌でも、口にされるのはいつも我々ファンやスタッフ、偉大な先人たちへの感謝。そんな桑田さんが名付けられた最新アルバム『THANK YOU SO MUCH』。購入時はなるほどなぁ、良い名前つけるなぁくらいに感じていたのですが、ライブ参加後は、その『THANK YOU SO MUCH』という言葉に受け手であった私にとっても、血が巡り体温のこもった言葉となりました。

一緒に行った長男にも、家にいる妻にも二男にも。今置かれている自分の環境、周りにいてくれる人にも。

過去をいつくしみ、時にせつない気持ちになるとともに、今をもいつくしみ、思わず感謝したくなる。サザンがいるから、明日からも頑張ろうと思える。そんなライブ体験でした。

追伸 桑田佳祐さんへ

私も参加した、1999年のライブツアー『Se O no Luja na Quites(セオーノ・ルーハ・ナ・キテス)~素敵な春の逢瀬~』。『私の世紀末カルテ』をご当地替え歌しながら、43歳の桑田さんはこう唄っておられました(出典:当時22歳、私のメモより。間違っていたらスミマセン)。

「白髪になっても卑猥な言葉で 歌い続けます
 頭がハゲてもズラを被って バンドを続けます
 お腹のまわりに贅肉ついても 走り続けます
 いつかあそこが起たなくなっても ロックを歌います
 誰にも負けない技や取柄があるじゃなし
 他にやることがあるじゃなし」

桑田さん。これからも信じ続けていいですか!?

先日、林修先生との対談で桑田さんは「自分たちは、(音楽界の)主流・本流・王道・カリスマにはなり得ない。そう思ってるから、(楽曲の)バリエーション増やすことや、新曲を出すことにこだわっている」と語っておられました。

桑田さん。これからも楽しみに待っていてもいいですか?

『私の世紀末カルテ』替え歌のラスト2行。カリスマなのに自分をシビアすぎるほどに客観視しようと試みる、その姿勢。そして、自分たちが主流でないと認識してバリエーションや新曲にこだわってこられたからこそ、逆に、桑田さんとサザンがここまで長きに渡って日本音楽シーンの第一線で、誰もが認める「主流」として活躍し続けてきた秘訣なのだなぁと思います。

自分も見習って、今日からまた、がんばろう。

『THANK YOU SO MUCH!!』to、サザンオールスターズ!