いやぁ、ドラえもんはすごいなぁ。
昨日のお話は、『おこぼれワンワン』。
“おこぼれワンワン”に、例えば「どら焼き」と指示すると、どら焼きのおこぼれにありつけそうな場所に連れてってくれる。
のび太はゲームソフトが欲しくて「ゲーム」と指示するが、散々連れ回されて行き着いたのは、ゲートボール大会の代理メンバーというおこぼれ。
ドラえもんに、「具体的に指示することがポイントなんだ」とさとされる。
これ、まさにChatGPTなどの生成AIと同じだ。
小2の息子が、「のび太はおっちょこちょいだなぁ」と、ニコニコしながらそれを観てる。
そりゃ、デジタルネイティブというか、AIネイティブ、ボットネイティブになるわけだ。
ちなみに、最後はのび太は“おこぼれワンワン”の力を借りずに、念願のゲームをスネ夫から貸してもらうことに成功する。
道具(デジタルツール)の力を借りつつも最後は人力、というのがまたニクい。
藤子・F・不二雄先生が生前、
「のび太がひみつ道具で楽をしすぎだ。教育上良くない」というクレームに対して、
「効率化が悪いこととは思わない。労働時間の短縮と所得の増加。人類はその為に努力してきた」と答えておられました。
その通りだと思います。
倫理を守りながらAIを使いこなすことは、人類にさらなる進化をおおいにもたらすでしょう。
日本にもっと藤子先生のような人が多ければ。
こんなにも労働生産性で他国に劣るようなことにはならなかったのだろうか。
驚いたのは、これは今回初登場のアニメオリジナル脚本だということ。
藤子・F・不二雄先生の想いや理念が、本当に今の藤子プロに受け継がれているんだなぁ、ドラえもんを本当に大好きな人たちが今の脚本を作っているんだろうなぁ、と感銘を受けました。
ドラえもんは昔も今も、効率化というロマンを追い求めながら、おおいなる倫理が力強くながれている。
今日の空はドラえもん色だったなぁ。