誰かと私の備忘録

40代なかば中間管理職おじさんが、マーケティングやコーチング、勉強中のDXをベースに日々の学びをシェアするブログ

デジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーション

こんにちは!でじきちです。

さて、「DX」に3種類あるなんて話は聞いたことがありますか?今回、それぞれについて説明します。DXをこれから勉強しよう、理解しようとしている方の最初の一歩のご参考になれば嬉しいです。

<目次>

DXには3段階ある!

DXに携わることになってから、本を読み漁りました。その中で、最初に「そうなんだ!」と驚いたのが、上でも書いた、「DX」に3段階あるということです。デジタイゼーション、デジタライゼーション、デジタルトランスフォーメーション。早口言葉!?かろかっくいいけれ的なデジタル五段活用!?最初に1冊読んだ時は、その作者の独自の説だなんて思っていましたが、DXに関するどの本を読んでも、そう書いてある。そもそも、経済産業省がリリースしています。その3段階というのが、こちら。

出典:「DXデジタルトランスフォーメーション レポート2」(経済産業省)

この3段階について、色々な人が色々な言葉の定義をして、色々な事例をあげておられます。わかりやすい絶対的な線引は無いので、大事なことは、このそれぞれのコトバを振りかざしたり踊らされたりするのではなく。自分の中で一定の理解と線引が出来ていて、今の自社や自部門の課題に対し、打ち手としてどの段階がふさわしいか、逆にどの段階が手薄になっていないか、といったことをを整理する、ある種フレームワークの類として活用することだと思います。ちなみに私の理解としてはこんな感じ。

①デジタイゼーション

単なる、アナログのモノやコトのデジタル化。例:紙の資料をPdfなどのデータにする。ハンコを、電子印にする。分厚い高速道路マップをカーナビに盛り込む。等

②デジタライゼーション

デジタルを活用した、業務や既存ビジネスの改善。例:売上データをデジタル管理して発注数に反映させる。お客様相談室の対応を、学習したチャットボットにさせる。集合形式だったセミナーを、オンラインでのウェビナーで開催する。等

③デジタルトランスフォーメーション

デジタルを活用した、顧客体験(UX:UserExperience)の革新によるビジネスモデル創出。どちらかというと、トランスフォーメーションが目的で、たまたま手段がデジタルだった、というイメージ。例:カーシェア。ウーバーイーツ。不動産における土地や建物のVR下見。等

3段階を知ることが整理に役立つ

上記①②を「デジタル化」や、「デジタル・オプティマイゼーション」と纏めることもあります。①②がもたらす効果は、企業にとって業務効率改善や、コスト改善。社員や生活者にとっても利便性が高まることが多い。③は生活者に新便益、新しい価値を提供し、結果、企業は競合優位を獲得します。イメージとしては、CDをダウンロード出来るデータにするのが①、音楽データを配信サービスするのが②、過去の履歴に沿って好みの音楽を提案する、までいって③かな、と。飲食店のメニューをデジタルメニュー化するのが①、自分のスマホからモバイルオーダーできるのが②、手の空いた店員が食材のこだわり説明や火を使ったパフォーマンスといった接客革新までするようになってはじめて、私的には③。ただ、今回改めてこの①②③の線引きを考えてみましたが本当に微妙、上の事例達も本やWEBページによって解釈が異なる場合があります。繰り返しですが、①②③のどれに当てはまるかの正解を追い求めることは重要でなく、考え方を知っておくことが大切だと思います。

例えば「DX」というビッグワードに、①②③全てを内包してしまっている企業が多いのではないでしょうか?うちもそうです。「DX推進チーム」は③だけやるチームではないはず。社内のいろんな人と話しても、皆、イメージしている「DX」が①②③バラバラです。会議の中などで共通認識を持ちながらボタンを掛け違わずスムーズにディスカッションを進める為に、この3段階の理解は役立つと思います。

ちなみに、最初に読んだDX関連の本はこちらの2冊です。DX戦略については、上記の3段階については勿論、「自社のコア(会社の強み)を改めて定義し、そのデジタル化を果たすのがDXの本質」というメッセージも痺れました。「AIビジネス」の方も、「【AI"が"◯◯する】のではなく【AI”で”◯◯する】。そう考えれば、AIが人の仕事を奪うなんて発想はありえない。むしろAIは新しい仕事を生み出す」「AIは導入と定着の壁がある」といった、とてもなるほどなぁと感銘する内容が多く、最初にこの石角さんの本に出会えて良かったと思っています。DXに取り組むことになった方が最初に読む本として、おすすめです!

 

今回は、「デジタイゼーション」「デジタライゼーション」「デジタルトランスフォーメーション」の学び共有でした。けっして知ってるから偉いなんてことはないんですが、DXを仕事でやる人間がこれを知らないってのは、TMNとTMR、小室哲哉と小室みつ子の距離感がごちゃごちゃになってるくらい、ちょっとかっこ悪いと思います。かといって、中尾彬口調で「いやぁそれはデジタイゼーションにすぎないねぇ」と一席ぶつのもおすすめしませんが!

ではまた!

追伸:先日、家族で書き初めをしました。私の作品はこちら笑

f:id:degion:20230114095800j:image