誰かと私の備忘録

日々の仕事と暮らしからの気づきや学びを「備忘録」として、同じ悩みや境遇の方向けにシェア◆おすすめ書籍も紹介◆大手企業にてマーケティング20年、現在はDX推進課長◆家ではポンコツ、妻と息子たちに教わることばかり◆昭和平成カルチャー好き◆日本マーケティング協会マイスター|生涯学習開発財団認定プロフェッショナコーチ|DXパスポート

理解の解像度を高める!おすすめ書籍2冊

こんにちは!でじきちです。

皆さん、日々暮らしていて、「理解」しとかなきゃいけないことって一杯ありますよね。私は今、全社のDX戦略を策定するにあたり、様々な部門で今問題になっていることや、既にデジタルを活用している実態など、AsIs(現状)の理解に取り組んでいます。

そこで拘っているのが、「理解」の「解像度を高める」ということです。「解像度」とは、一般的には「ディスプレイの画像の鮮明度」と広辞苑にあります。「理解」というディスプレイの鮮明度を高める、ということですね。表層的に浅ーく知っている、というのでなく、状況がまざまざと思い浮かんで、人にすらすら話せるレベルまで「理解」できれば、解像度が高いと言えると思います。

<目次>

解像度が大切だと考えたきっかけ

①戦略が腑に落ちない

今までも、経営企画が作った会社の全社方針はありました。でも、イマイチふわっとしていたり、現場の認識よりも楽観的だとか、絵に描いた餅で現実的でないという意見も現場から聞かれたり。ひとつひとつの戦略、戦術に関して、何故その結論に到ったのかが、作ったメンバー達が説得力をもって説明できて、聞き手も腑に落ちる、そんなDX戦略を今回は作りたいと思いました。

②他部署と良い連携が出来ない

去年までのマーケティングの仕事は、自分が実働するPJが多かった。でも今のDX推進の仕事は、自分が実働するというよりも、社内の色々な部門のファシリテートやサポートが多いです。その際に、その部門が出来ていること出来ていないことに留まらず、その理由や、悩みみたいなところまで理解していないと、パートナーとして認めてもらえないということを痛感しだしています。また、最も1枚岩にならねばならない、身内のDX部門とIT部門も、解像度の低い理解では「あちらの部門は何故こんなこともできないんだ」といがみあってしまうことにもなりかねないという懸念も強く感じています。

「解像度」おすすめ書籍

タイトルからもズバリですが、本当に学びの多い良書です。ここまでの話に共感いただけた方には是非実際に読んでみてもらいたいですが、私の特に学びになった内容を私なりの解釈でシェア。PKGもひねりが効いていて好みです。

・高めるべきは、「課題」と「対策」の解像度

・解像度を構成する4つの視点:「深さ」「広さ」「構造」「時間」

 深さ:問題の真因、対策の方法まで具体的に掘り下げる

 広さ:考慮する原因や対策アプローチを多様性もって検討する

 構造:深さや広さで見えた要素間の関係性や相対的な重要性、解決すれば最も大きな効果の出る課題(イシュー)を把握する

 時間:物事のプロセスや流れを捉え、時間軸を意識する

・大概において、基本的には「深さ」が足りない。浅い情報を獲得するのが非常に便利になっている一方、深い情報はなかなかネットでは手に入らず、希少性が増している。現場の一次情報(他の誰の手も解釈も入っていない、他ならぬ自分自身で触れて入手した情報)を足で稼ぐことが重要。

・とにかく行動が大切。デザイン思考(thinking)ならぬ、デザイン行動(doing)。インプットだけでなく、アウトプットが大切。書き出してみると意外と書けない、話してみると言い淀んでしまう。そこをフォローすることで、解像度がどんどん高まる。情報や思考がまだ粗い状態でも誰かと壁打ちしたり、最低限機能するものやサービスを作ってユーザーに試しに使ってもらったりと(MVP=Minimum Viable Product)、早めに行動してフィードバックをもらうことも解像度を高めるのに有効。

視座のレンズを様々変えてみる。自分と相手、現在と未来、現場と経営、虫の目と鳥の目、など。異なる年代性別や立場の人と話すことは他の人のレンズを使わせてもらうことであり、手っ取り早く視座を変えるのに役立つ。自分で色々なことを疑似体験してみることも有効。

・解決策を広げる際は、自分達の出来る範囲で考えず、外部資源を獲得する前提で広げる。

・一般的、抽象的なビッグワードに気をつける。例えば、「苦しんでいる」←精神的に?体力的に?何に対して?どの程度?

・構造を理解するには、要素を切り口で「分ける」「比べる」「関係づける」「省く」。切り口として4PやPESTなどのフレームワークが有効。抽象度は揃えておく。因果ループ図で、因果の関連を図にして見える化してみる。解決策も、構造を築くことで解像度が上がる。ビジネスが一度回り続けると好循環が起こり、成長を続けるフライホイール図を描いてみる。例:Amazon「売り手増→品揃え増→顧客体験向上→Amazon成長→低コスト化→売り手増・・・」

・ビジネスにおけるイシューは動く的と言われる。課題は常に動き続ける。

ビジネス以外でも解像度は大事

主にビジネスの課題、対策を意識して話してきましたが、何にだって「解像度を高める」ことが大切だと思っています。例えばメンバーとの1on1、コーチング。相手のモヤモヤの解像度を高めていく質問が有効です。「5年後にどんな風になっていたいですか」「その目標を達成することはあなたにとってどんな意味を持つ?」「苦しいって、もう少し詳しく教えて」「常識だって、どうしてそう思うの?」など。さらには家族が今、どんなことに興味があって、どんなことに悩んでいるか・・・。解像度が高いって胸張って言えますか?うちは息子が中学受験を控えていますが、塾で今何を習っているのかとか、志望校の問題のレベルだとか・・・理解の解像度を高めていきたいと思います。妻に対しても、とんちんかんな「良かれと思って」を減らすことができるでしょう。(でも家族の場合は、解像度を高めようとやっきになりすぎるとと嫌がられるでしょうね!くれぐれも携帯や日記を覗き見たりしないように!笑)

未来への解像度

そしてもうひとつ、私が今重要視しているのが、「未来への解像度」です。上記「解像度を上げる」でも「時間」という視点が出てきますが、もっと先を見据えた大局的な視点で。考えてみれば、「未来」の「解像度」が高ければ物事の成功確率が上がるのは自明ですよね。タイムマシンで30年前に戻ることができるなら、スマホやSNSやWEBショッピングを私が発明していたことでしょう。だって、30年後の未来に対して最も解像度が高いのが私だから。

未来の解像度を高める為には、未来に起こる可能性が高い事象、未来に向かって世界で進んでいる取組の数々に知識を持つのがとても大事。なので、WEBや書籍の二次情報を広く知っておくことと、多くの起業家と交流したり、新たな場所に出向いたりして、一次情報を積極的に取りに行くことが本当に大事だなぁと思います。

今、タイムマシンは無いわけですが、こうして未来に対しての解像度をとことん高めることが出来れば、もしかして30年前でも、「調べ物に手間がかかりすぎる」「友達と疎遠になりたくないが会う時間が無い」「買い物にいちいち外出するのが不便」などというように、当時は当たり前と思っていたことに対して「こんなのでいいのか?」と違和感を持つことができたかもしれません。 

そんなことを記しているおすすめ書籍がこちら。

著者は、この未来への解像度を高めることを「未来への臨場感を持つ」「未来に没頭する」と表現しています。現状理解の仕方を説いた本は数あれど、未来に対して、情報紹介よりもむしろその理解の仕方を説いているのがユニークで、今考えていたこととずばりシンクロでした。おすすめです。

今日は、物事の「解像度を高める」ことの大切さと、そのおすすめ書籍の紹介でした。ちなみに「AsIs(現状)把握の留意点」を「MECE」という考え方と併せて書いたこちらの記事もよろしければ是非ご覧になってみてください。ではまた!

degiondx.com