皆さん、最近の調子はいかがですか?
「まぁ、なんとかね」「ぼちぼちかな」
そんな風に答えた方に向けて、元読売巨人軍選手・横浜ベイスターズ監督の中畑清さんのエピソードを紹介します。
<目次>
私は中畑さんが大好きです。小学2年の時に後楽園球場で、試合前の練習中にネット裏から「キヨシー!!」と声をかけたら振り向いてくれた、あの日から中畑さんの大ファンになりました。1989年、近鉄との日本シリーズ最終戦で放ったホームラン。「やったー!」とガッツポーズでベースを一周する姿、今でもあの興奮、覚えています。
24時間、『絶好調!』
まだ中畑さんが若手の頃。
長嶋監督に調子を聞かれて「まぁまぁです」と答えたら、それを見てたコーチに「まぁまぁな奴使うわけねぇだろ!」と怒られた。
それからは絶不調な時もいつでも、監督やコーチは勿論、取材陣にもファンにも、聞かれてもないのに『絶好調です!』と言い続けてたそうです。そうしたら、出番がもらえて、結果も出るようになってきた。
背番号24と絡めて“24時間絶好調”と自分に暗示かけてたら、人生変わってったというんです。すごいですよね!
「言霊の力ってすごい」ってよく言われますが、それをまさに実践、体現してくださってるエピソードだと思います。
ファンを大切にしたエンタテイナー
また、これも中畑さんの代名詞になっている、応援歌の「燃えろ!」コール。
“燃えろキヨシ男なら、ここで一発キヨシ🎵”
明らかにその客席からの地鳴りのような燃えろコールに応えようと力んでる場面もありましたが笑、そんな中畑さんが大好きでした。
長嶋さんばりの派手なジェスチャーで、観ているお客さんをすごく楽しませてくれた。
プロ野球選手でありながら、エンターティナーだったと思います。
ファンのこと、そしてプロ野球界のこともすごく考えていたから、皆がやりたがらなかった日本プロ野球初代労働組合会長も引き受けたのだと思います。
監督になっても『絶好調』『ファンを大切に』
監督になってからは、自己暗示のみならず、チーム自体に『絶好調!』という暗示にかけて、筒香や山﨑など若手をのびのび成長させていました。
また、ファンサービスもすごかった。負けた時も必ず試合後のインタビューに応じて、中畑さんらしい喜怒哀楽の表現でファンに寄り添ってくれていました。その結果、観客動員数も、中畑さんが監督になってから1試合あたり約1,400人も増えました。「せこいぜ野球」なんてキャッチフレーズも楽しかったです。
決して強くはなかったけれど笑、当時のDeNAは観ててすごく楽しかった。6年連続の最下位を脱出しただけで、すごく興奮しました。
中畑さんを見習おう!
中畑さんを声を枯らして応援していた子供の頃の習性で、おじさんになった今も、自分を奮い立たせたい時、中畑さんの応援歌を自分自身に知らず知らずのうちに口ずさんでる私がいます。『燃えろ!』と。
そしてもうひとつ、これからは私も、『絶好調!』を口癖にしようかな。中畑さんを見習って。
というわけで冒頭の質問をもう一度。
”皆さん、最近の調子はいかがですか?”