この備忘録を共有したいのは
- 自己紹介が苦手な人
- チームをスムーズにキックオフしたい人
- 研修などのアイスブレイクに悩みがちな人
この備忘録を読めば
『偏愛マップ』というツールで、自己紹介やアイスブレイクを楽しく効果的に行えるようになります
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<目次>
はじめに
皆さんは自己紹介が得意ですか?
職場の新しいチームのキックオフで、研修や授業の最初のアイスブレイクで、合コンやプライベートの交流会で、はたまた、SNSのプロフィール欄で。ひとこと名前を名乗れば良いだけでなく、ちょっと長めに自己紹介すべき場面って意外に日々の暮らしの中に溢れています。今日ご紹介するのは、そんな自己紹介の強い味方です。
『偏愛マップ』とは
『偏愛マップ』とは、教育学者の齋藤孝さんが考案された、文字通り「偏るほど愛するものをマップにして見える化したもの」です。もっと平易にいうと、「自分の大好きなモノ/コト/ヒトなどを1枚の紙(スライド)に書きなぐったもの」。
『偏愛マップ』実例
私は、いつもチームのキックオフMTと自分の講義や講演の自己紹介スライドで『偏愛マップ』を使っています。
チームMTのように自分だけでなくみんなの『偏愛マップ』を紹介しあう場合は、それなりに時間をかけるのがおすすめです。一方、講演の自己紹介のように自分だけが披露する場合はあまり時間をかけず、その場の聞き手にアピールしたい偏愛をいくつかサラリと触れるくらいが良いと思います。
実際の私の『偏愛マップ』はこちら。「Canva」というデザインツールを使いました。この中で3つでも被っている人がいたら、もう、友達ですね!笑
『偏愛マップ』のメリット
実際に使ってみて感じているメリットが3つあります。
その人となりが伝わってきやすい
「私はこれこれな性格で・・・」と言われるよりも、大好きの羅列を聞く方がなんだかその人となりが伝わってくるから不思議です。以前から知ってるつもりだったメンバーも、知らなかった一面が見えて楽しい。先日は、新しく事業部長に就任された方にこの「偏愛マップ」を作ってもらって従業員にシェアしたところ、一気に距離が縮まりました。偉い立場の人も、作っておくと重宝すると思います。
好きなものを話す時、人は笑顔
初めての自己紹介は緊張するもの。でも、自分が好きなものは詳しいし、話をしてて楽しいし、聞いてもらいたい。『偏愛マップ』を話しているみんなの顔はとても笑顔。いつもはコワモテのあの人も、真面目な印象のあの人も。そして、聞いてる方も笑顔。なんてラブアンドピースなツールなんだ。
初対面でもとっかかり低く盛り上がる
誰かが自己紹介した後の、放送事故のような沈黙。これは辛いですよね。でも『偏愛マップ』なら、話の振りどころ数多なので、放送事故の心配がありません。万が一自分の好きセンサーにひっかかる項目が無くても、たくさん好きの羅列があれば、誰かの好きセンサーに引っかかる。誰かと自分の好きが一緒だと、嬉しい。普通に1人15分くらいはあっという間に経っちゃいます。先日もチームの期首MTで、「キン肉マン」だけで5分くらい、複数人でかなり盛り上がりました。
作り方のコツ
そこそこ具体的に書く
たとえば「漫画」だと、抽象的すぎる。漫画が好きな人は普通に多すぎて、「偏愛」にならないんですよね。「ワンピース」みたいにタイトルや、「高橋留美子」みたいに作者まで、具体的に書きたいところです。ただ、これは好き嫌いですが、「サンジ」みたいに好きなキャラクターレベルまでは具体的に書かなくてよいと私は思ってます。なぜなら、「ワンピース、わたしも好きです!ちなみに好きなキャラは誰ですか?」みたいな盛り上がるきっかけを省略してしまうからです。
そこそこ知られている内容も盛り込む
これも、目的次第ではあります。私のように目的が、チームで一体感を醸成したり、アイスブレイクだったり。その場合は、偏愛マップのすべてがレアな項目で埋まっていると、会話が起こりにくい。レアな誰もが知らない項目が多くても良いですが、一部、他の参加者につっこんでもらえそうな、そこそこ認知度のある内容も盛り込みましょう。
他方、SNSのプロフィール欄など、純粋に、自分という人間をアピールしたい場合は、とことんレア項目で埋まっていてもOKです。むしろ、WEBの世界は広いので、限られた人数のリアルでは拾われないレアな内容に、目を輝かせてくれる人と繋がれるかもしれません。
書きにくい場合の対処法
思わず人に語っちゃうくらいの偏愛がたくさんあれば理想ですが、私はそんな偏愛も無いよ~という方は困っちゃいますよね。そんな時は、以下を記載するのがおすすめです。
当たり障りなく、語れる必要のないもの
好きな「数字」「色」「曜日」「季節」などなら、それらに対する語れるほどの想いや豊富な知識は不要です。感覚的なものですもんね!さらに、そこに少しエピソードが付随されれば、話が広がります。「つい、銭湯のロッカーも3の倍数選んじゃうんですよね」「黄色が好き…といいながら、今日の服装黒ですけどね笑」みたいに。
「好き」以外のポジティブな項目
話している時に笑顔になるのが本ツールの良いところなので、ポジティブな内容であれば、好きなことでなくてもOKだと私は思います。たとえば、「行ってみたい国」「頑張ろうと思っていること」など。「職場にオーストラリア出身の人がいて、とても素敵だというので一度行ってみたいんです」「今、◯◯の資格を勉強しようとしていて、とりあえず一冊本買ってみました」みたいにこれもエピソードを添えて。
ドン・キホーテの『偏愛めし』を参考に
誰だって、好きな食べ物はあるのではないでしょうか。困ったら、食べ物に逃げるのが無難です。その際に参考になるのが、ドン・キホーテの「誰かの”好き”にとことん振り切った弁当・惣菜ブランド『偏愛めし』」。天津飯のあん好きに『あんだくだく天津飯』、ペペロンチーノのにんにく好きに『ガリガリGARICペペロンチーノ』、フライドチキンの皮好きに『フライドチキンの皮だけ弁当』、中華丼のきくらげ好きに『コリコリコリコリきくらげ中華丼』など、食にまつわる偏愛視点のとても良い参考になります笑。なお、ブランド誕生1周年記念で、価格据え置き・偏愛増量の『偏愛マックスわっしょい祭り』が2024/11/1~11/30開催中。
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注意!こんな『偏愛マップ』は嫌われる
自慢になっている
本人に自覚がなくても、聞いていて自慢臭がする、鼻につく(笑)『偏愛マップ』語りになっちゃってる場合があります。みんなが楽しいコミュニケーションのツールなのに、これは本当にもったいない。本人も不幸だし、周囲もなんだか盛り下がっちゃいます。
具体的に例を出すと、「好きが高じて、テレビに出たことがあります」「取材されました」「本を出しました」「家に高級〇〇があふれています」など。これ、意外にありがちなんですよね。偏愛だから、実際にそういうことってあると思うんです。別にその実績を隠せとは言いません。大事なのは、その言い方。自分の実績はほんとにサラリと述べるにとどめ、どうしてそれが好きなのか、どれくらい自分が好きなのかを熱く語りましょう。
ネタばれがある
これも最悪!漫画や映画やドラマに小説などの偏愛を書く場合は要注意です。具体的には、「ワンピースの、〇〇編で△△が□□をやっつけるシーン」みたいな。悪気ないんですよね。でも、それ見ちゃった人、まだそこまで読み切ってない人、不幸ですよね。想像力を発揮しましょう~。しかも、前述のようにここまで書いちゃうと、せっかく会話で広がる話題を、自分で完結させてしまうことになるんですよね。
『偏愛マップ』の応用
『偏愛マップ』をきちんと作ろうと思うと、まぁまぁ時間かかっちゃいますよね。なんか書いてるうちにこだわり出てきちゃうし。あまり時間をかけられない場合は、「各人の大好きなもの5個をシェアしあいましょう!」みたいにコンパクトにしても、ある程度目的は果たせると思います。研修や授業のチーム分けの最初に10分とか時間を区切ってやるなど、いいですね。
あるいは合コンや異業種交流会の最初の自己紹介。「あいのり出たらダンボール紙にニックネームなんて書く?」が往年の私の合コンで自己紹介を促す鉄板でしたが(当時はそこそこウケた)、この『偏愛マップ』の考え方を知っていればもっとスマートな自己紹介タイムを演出できたことでしょう。当然、女性陣に先に語ってもらって、強引に好きなものを合わせにいってただろうなぁ・・・笑
まとめ
今回の備忘録
『偏愛マップ』は、チームのキックオフや研修のアイスブレイクなど、自己紹介が楽しく効果的になる強い味方。自己紹介が苦手な方にもおすすめ。一度あなたも作ってみてはいかがでしょうか。楽しいですよ!
※なお冒頭に記載したように、『偏愛マップ』は教育学者の齋藤孝さんが考案されたものです。今回ご紹介した作り方やコツはあくまで私の我流も多分に入っていますので、ご承知おきくださいませ。素敵なツールを考案してくださった齋藤孝さんに、感謝です!